長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2006年12月24日(日) 聖夜

 此の記録を生存の記録として消去せずに残し始めてから、今日で三年目。此の日記ツールを使い始めてからとなると六年近くが経過する――確か、二月頃から使い始めた筈だから。今はもう、昔のログは残していないけれども。消去するには其れなりの理由があったわけで、ログ消去に関して後悔はしていない。

 聖夜。私は基督教徒ではないけれども。

 信仰を持っているか。そんな問いを受けたことがある。貴女は信仰を持っていそうだね。其の時、そう、言われた。
 神。其れを God と訳する存在とするならば、よくわからない。自分自身がそういう信仰を持っているのかどうか、不明瞭だ。ただ――神なるものが、spirit と訳される存在ならば、私はきっと信じている。だから信仰を持っているというのは真実ということにもなるだろう。
 尊敬し敬愛する詩人先生の講義を今年も三日間受講してきて、まだまだ微熱を帯びたような感覚を忘れていない。人は生まれる時も死ぬ時も一人なんだよ――そう教えてくれた、先生。日本の神は God ではなく spirit かも知れないね――そう教えてくれた先生。以前は解らなかったこと、今だから解ること、今でも解らないこと、未来には解るかもしれないこと、――色々だ。

 一応、人並には基督生誕祭前夜をお祝いしている。
 手作りリースに手作りツリー、独逸の伝統的なクリスマス用菓子パンであるシュトレンを用意して、シャンパン(じゃないな、スペイン産スパークリングワイン)も捧げてみる。恋人と過ごすクリスマスイヴでも友人と騒がしく過ごすクリスマスイヴでもなければ、教会を訪なうクリスマスイヴでもないけれども。夜、眠る前には以前そうしていたように祈りを捧げてから眠ろう――ずっと、私がそうしていたように、また祈りの時間を始めようか。四方に祈りを捧げる、ノウィーナを。










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