なんだろう、忙しさにかまけている充足感と同時に存在している、この空虚な不安は。
携帯の電波も立たないような山奥に籠る合宿が二泊三日、早朝から夜中までレッスンと自主連で、睡眠時間は連日三時間少々、流石に体力が持たないかと思ったけれど、最後は 遣り遂げた感 があって、他の参加者は技術的なことを学んだのだろうけれども、私は 何かを成し遂げるのに必要なこと を学んで帰ってきた気がする。(だって他の参加者は皆さん養成所だの劇団だのに所属しているのだもの)(私はそうではないし、その道に進むつもりでもないし)
思考に、表現が付いていかない。
ずっと感じていた。水村美苗女史に言われるまで実感は無かったけれど、確かに感じていたことだ、もう、ずっと、幼かった頃から。 今回の合宿やワークショップが私の 表現 にどのようにかかわってくるのかはわからないけれど、無駄、ではないのだろう、多分、否、絶対。
霜月に、文化の日を含む週の何処かに、帰郷しようと思っている。実家に帰省するというよりは、大学に帰る――学部の、特別週間に顔を出そうと思って。それまでに嘗ての学友と共に、ひとつ作品を創り上げようと考えている。言葉と、写真と、それから音楽と。
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