長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2008年12月21日(日) 衝動への考察と資本主義

 筑紫一泊旅行。

 年末年始の強行軍第二段・福岡。
 まだまだ左耳を庇う為に飛行機は乗ることが出来なくて、片道五時間かけて新幹線で南下。……実家に帰るときは流石に飛行機だ。夜行電車でなんか帰れない。

 何だろう、福岡の、この、独特なノリ。

 奄美は島なので別として、九州は初上陸。沖縄本島に上陸したときよりも違和感なく居られたのは、北海道-沖縄、ではなく、関東-九州、だったからかも知れない。殆ど空気の差異も感じなくて、其れが逆に不思議だと思うくらい。
 上陸した土曜日はまだ泣いていない天、夜半からは涙を流し始めて、日曜日は降ったり止んだりの空模様。この断続的な旅はずっと天の涙と共に在るのかしら。

 土曜日は取り敢えず旅第一の目的達成。
 日曜日は太宰府天満宮だけ参詣して、予定より早い新幹線で帰路に就いた。――本当はもう少しのんびりしたかったのだけれども、何と無く、商業化の流れに呑み込まれた――宮が、ではなくて、宮に伴って私自身が呑み込まれた――気がして、疾く、太宰府を後にしたかったのだ。
 雨の煙る大宰府は見た目の雰囲気ほどには神秘さの欠片も無くて、唯、匂いだけはほんの少し天神辺りとは異なっていた。

 衝動。

 嗚呼、今回は衝動的に目的以外の観光らしい事(太宰府参詣を観光と断定できるのなら、其れは非常に背徳的な資本主義に則られている気もするが)をしたわけだけれども、衝動、うん、でも本能とは違う気がするな、今回は。
 旅は一時中断。残りは年が明けてから再開。もう少し、様々に、考える時間はある、筈。










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