2004年11月05日(金) |
STAR EGG 星の玉子さま/森博嗣 |
これまでもいくつか絵本は書いてきた森氏ですが、絵も描かれた絵本は初。 玉子さまが愛犬のジュペリと、いろいろな星(誰もいない星、老人と猫の星など)を訪れます。 巻末にそれぞれの星の解説があるのですが、それがとても哲学的だったり、物理(?)学的だったり。 ただの絵本ではありません。いろいろ考えてしまいました。
孤独な少女がいました。 どうして孤独かというと、自分が孤独だと感じていたからです。(略) 寂しいとは、どんなことでしょうか。 人が誰もいないことでしょうか。 でも、誰もいなければ、寂しいと感じる人もいないはずです。 誰かがいるから、寂しいと感じることができるのです。 孤独も、誰かがいて、はじめて孤独になるみたいでした。
森博嗣:STAR EGG 星の玉子さま,p.22,文藝春秋.
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