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2004年11月06日(土)   恋愛の国のアリス/嶽本野ばら

某新聞の夕刊に連載されていた恋愛エッセイ。
夕刊とはいえ、これは一般紙に連載されていたなんて…。
相変わらずの野ばらさまっぷりにうっとりです。いくつになってもついていきます。



複数の者に恋愛感情を抱ける魔性の女子は、限りなく神の子に近い存在なのです。天使です。男子が魔性に取り憑かれ、己が人生を狂わされたと文句をいってきても相手をする必要はありません。それは天に唾を吐く行為と同じなのですから。しかし、男子の二股や不実な行為は、断固、糾弾すべきです。何故なら男子は同時に複数の恋愛をフォローできるスキルを持ち合わせてはいない下等生物なのですから。それが証拠に”魔性の男”なる慣用句は、存在しないでせう。魔性は女子のみが行使可能であるのです。


嶽本野ばら:恋愛の国のアリス,p.107,朝日新聞社.















ゆそか