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2006年08月24日(木)   白鳥異伝(上)/荻原規子



「小碓命を殺すことはわたしには何より大切なの。自分自身より大切なの。毎夜くりかえし考えるの――目先の何かにばぎれてしまわないように。彼を倒してはじめて、きっとわたしはわたしにもどるのよ。小倶那をとりもどして……」(略)
「いったい小倶那ってだれだい?(略)好きな人なのかい」
「ちがう……」(略)
「好きな人のことは好きだとお言い。びっくりするほど気もちが楽になるよ」


荻原規子:白鳥異伝(上),p.270-271,徳間書店.






ゆそか