愚者
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いつも誰かの世話をしているくせに 自分のことになると、無頓着でひ弱な自分に うんざりすることがある。
世話を焼くのは良いが、過ぎるとお節介になってしまう。 そして肝心なとき、支えてあげようと思う人の力になれず 強烈な自己嫌悪が襲ってくる。
本当は誰にも関わりたくないと駄々をこねる自分と 誰にでも優しい自分との狭間に崩れ落ち、また自分を取り戻す。 何か大きな苦悩に襲われたとき、いつもこんな感じで 自分を許せなくなり、他人を許せなくなる。
誰にも邪魔されたくない、と人を遠ざけたり 何とかしてあげようと、躍起になったりと 堂々巡りをして、またいつもの平穏な日々に埋もれていく。
秋になると、このように裏の裏まで深く深く考えてしまう。 冬の声が聞こえるまでは、いつもこんな調子だ。 いつからか分からないが、秋は好きになれない。
誠幻
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