月のシズク
mamico



 光と影の狭間に揺れるもの



「光と影の狭間に揺れるもの それを知りたくて チェロを弾く ただ 祈るように」

以前、あるチェリストが言った言葉だ。
まるで、眼球に付いた小さな傷のようだ。捉えようと眼を凝らすほど、
その傷はちろちろと動き回る。指先で触れることができない、幻影。

それを掴もうとするのを諦め、ひさしぶりにチェロを弾いた。
「よく音が響くね」と言われた、白い寝室で。ただ、祈るように。

【この画像は、ncのカイノショウさんにプレゼントしたイメージングです】

2004年03月03日(水)
前説 NEW! INDEX MAIL HOME


My追加