出向コージ苑

2006年03月28日(火) 演劇を観に

平田オリザの青年団が来スロした。
日本では舞台演劇にはさっぱり縁がなかったコージ苑だが、
劇場側からチケットをいただいたこともあり、
同僚と一緒に出かけてきた。

演目はラシーヌの「フェードル」。
以前なんとなーく読んだ記憶があったので、
幸い「さっぱり分からない」というようなことは無かった。
全部書くと長くなるので、前半部分だけを。

舞台はアテネ。
王様は出かけたっきり戻らない。
女王フェードルは、息子(母親は違う女性)に恋している。
王が死んだ、といううわさが流れると、
もうだめだと、抑えられずに告白してしまう。

ここで見ているこちらは
「あーあ、言っちゃったよ」と思うのだ。
そこには政治的な駆け引きも、無きにしもあらず。
しかしそれは彼女にとっては「言い訳」なのではないかと。
分かってはいるけれど、ずるずるいっちゃった彼女。

で、結局王様は生きていて、
彼女は破滅に追い込まれるわけだが、
コージ苑の個人的な感想では、
悲劇の大半は「秘書がやりました」。
ただ、フェードルが心の底で、
それを体のいい言い訳にしてしまったのかどうかは、
解釈の分かれるところだと思う。

この演劇、6月に埼玉で上演されるらしいので、
舞台演劇に興味のある方は是非どうぞ。
セリフ劇で、派手な動きはありませんが、
自分は結構楽しめました。


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