出向コージ苑

2006年08月23日(水) セルビア(2)

早朝、ベオグラード駅に到着。
まずは朝食をとって、脱「腹ぺこあおむし」をはかる。

待ち合わせ場所のホテルは、
各種店舗がたちならぶ「ミハイル公通り」にあり、
早朝からたくさんの人が行きかっている。
まだカフェは開いていなかったものの、
パンを売るスタンドが出ていたので、
適当にひとつ買って近くのベンチに座り込んだ。

睡眠不足の頭があまり働かないこともあり、
ぼーっと周囲を眺めていると、
明らかに自分より眠そうな日本人が前方からやってきた。
よくよく見ると、同行する後輩のAさんである。
聞けば、予約上のトラブルでホテルをたらいまわしされた挙句、
泊まった場所の裏手がカラオケボックスで、
朝まで素人ノド自慢大会を聞かされる羽目になったとか。

「やけ飲みしちゃいましたよ!…炭酸水を…」

ビールは高かったらしい。
泣ける。

※※※※※

今回「出張」半分だといったのは、
顔つなぎと視察が目的のひとつだったため。
セルビアのY先生が行うワークショップに、
とある詩人がゲスト参加するのだ。
先の職場、L国でもお会いしたその方を
是非スロにもお呼びしたい!とかねがね話していたコージ苑、
この情報を聞いたときに、
職業意識と個人的興味が爆発したというわけ。

ということで、同行の方々と落ち合い、
南部の地方都市へ出発。
マイクロバスで3時間ほどの道のりは、
しじゅうガタガタゆれて寝るどころではなかった。
ああ、どんどん睡眠時間が削られてゆく。
隣のAさんは「ランナーズハイです」と半ばやけ気味。

ワークショップ自体のことは長くなるので割愛。
難民センターの子供、老人の方々など、
多くの人たちと一緒に動き、笑い、声を出した。
日頃「ボランティア」とは関わっていない自分だけれど、
今日会った人達全てにとって楽しい思い出になるようにと、
そんな風に思った。

※※※※※

帰り道、列を成したポーランドナンバーの消防車とすれ違う。
ギリシャの方で山火事があり、
おさまる気配を見せないので近隣諸国から応援が来ているとの事。


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