早朝、ベオグラード駅に到着。 まずは朝食をとって、脱「腹ぺこあおむし」をはかる。
待ち合わせ場所のホテルは、 各種店舗がたちならぶ「ミハイル公通り」にあり、 早朝からたくさんの人が行きかっている。 まだカフェは開いていなかったものの、 パンを売るスタンドが出ていたので、 適当にひとつ買って近くのベンチに座り込んだ。
睡眠不足の頭があまり働かないこともあり、 ぼーっと周囲を眺めていると、 明らかに自分より眠そうな日本人が前方からやってきた。 よくよく見ると、同行する後輩のAさんである。 聞けば、予約上のトラブルでホテルをたらいまわしされた挙句、 泊まった場所の裏手がカラオケボックスで、 朝まで素人ノド自慢大会を聞かされる羽目になったとか。
「やけ飲みしちゃいましたよ!…炭酸水を…」
ビールは高かったらしい。 泣ける。
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今回「出張」半分だといったのは、 顔つなぎと視察が目的のひとつだったため。 セルビアのY先生が行うワークショップに、 とある詩人がゲスト参加するのだ。 先の職場、L国でもお会いしたその方を 是非スロにもお呼びしたい!とかねがね話していたコージ苑、 この情報を聞いたときに、 職業意識と個人的興味が爆発したというわけ。
ということで、同行の方々と落ち合い、 南部の地方都市へ出発。 マイクロバスで3時間ほどの道のりは、 しじゅうガタガタゆれて寝るどころではなかった。 ああ、どんどん睡眠時間が削られてゆく。 隣のAさんは「ランナーズハイです」と半ばやけ気味。
ワークショップ自体のことは長くなるので割愛。 難民センターの子供、老人の方々など、 多くの人たちと一緒に動き、笑い、声を出した。 日頃「ボランティア」とは関わっていない自分だけれど、 今日会った人達全てにとって楽しい思い出になるようにと、 そんな風に思った。
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帰り道、列を成したポーランドナンバーの消防車とすれ違う。 ギリシャの方で山火事があり、 おさまる気配を見せないので近隣諸国から応援が来ているとの事。
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