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■ 乙女座の星の下に生まれたものは
盗賊と商業の神メルクールの祝福を受けるそーですが(『ブリキの太鼓』に書いてあった)ダブルオーにおいてはどーなんでしょか。 いや、何話めかの冒頭でそげなセリフを聞いた記憶があるので。
ヤフーによると、9年間続いた連載が終了し大騒ぎになってる一方、同雑誌で休載中の作品が再開し10週は続くと騒がれてるそーです(苦笑)。
そっかー、リョーマさまったらまたアメリカに行っちゃったのねえ。 タテ組みの歌詞(?)が乱舞したり部長が微笑んだ(!)り、ラスト部分がカラーというのも珍しいのでは。 「○○王子」のきっかけになったマンガだけど、当初は「この絵でどこまで引っ張れるんだろう」と、かーなーりー疑問視してました。
やっぱ、その後のアニメ化で認知度上がったのが大きいんじゃないかしら。あたしもマンガ連載だけだったら、ナチュラルにスルーだったと思いますわー(酷;)。アニメも後半1年くらい観なかったし。正直、厭きちゃったのよ、ええ。
正直ついでに言わせてもらえば、連載最初からストーリーが全部出来上がってる作品は息切れもなくたるみもせず、読者の気持ちを惹き付けたままラストまでまっしぐらに行けるけど、途中の人気の上下動に展開が左右されると蛇足が増えちゃうのよね。物語の肉付けというより、単にメタボになっちゃうだけ、みたいな。
あたしみたく短気な人間は、余計なものはなるべくそぎ落として欲しいので(究極俳句が理想だもん)取って付けたような第二部や新章は白けるのですよ。 『ヒカ碁』23巻の唐突な終わり方は今もってナゾだけど、あれで切り上げてしまうなら、17巻完結の方が”名作”の度合いは高かったと思います。
世の中には終わらない物語などというものはなく、ニーチェが導き出した「人生は無意味」が真実なのかもしれません。
だけどそれじゃ人は生きていけないのよ。 だから共感や意味や救済を物語に求めるのです。
そのためにも出来のいい物語が読みたいの。 それはインテリジェンスでタイトでクールじゃなきゃいけないの。 ただダラダラ長いのはお呼びじゃないの。
誰だってそうでしょう? 違う?
などと言ってると、NHK「暮らしの中のニュース解説」で、マンガ雑誌不況に新たな風と題したトピックスが! 例のサンデーとマガジンのタッグは、一般にも興味津々のようです。
マンガ雑誌低迷の原因として ゲームの人気 ケータイの普及 秀作の減少 が上がってました。 中でも、絵的な質は高いのに内容が伴わず、均一的で面白みに欠けるという致命的な状況を憂える声が多いとか。
これに対し出版社側は、個性的な才能を発掘するための新人賞の設定、バラエティに富みマンガ本来の楽しさを伝えるハイレベルな雑誌の創刊などで立て直しを図っていくようです。
ひとりで楽しめる安価な娯楽といえば、かつてはマンガがいちばんでしたが、最近はゲームやケータイなどのライバルが増え、マンガ自体も飽和してあっぷあっぷな感じ。
「支持が高いのは正義のしるし」と思っていたけど、人気のケータイ小説はどう贔屓目に見ても価値も意義も見出せない昨今、マンガ業界も不連続のパラダイム・シフトが進むことを願います。
2008年03月04日(火)
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