詩-生人-

2009年06月07日(日) 途上の夢

男として未熟な僕は
人としてガサツな僕は

心を潰して 拳を握り
目の前の腐敗と対峙

男として稚拙な僕は
人として幼い僕は

心を震わせ 拳を叩き
目の前の冷遇と対峙

待機した少年期 劣化した肖像
暴力は時には雄弁

心の底で 波打つ躍動
目の前は真白
心の底で 感じた暗澹
目の前は真っ暗

魔が射した 道の途中
まだ日陰に入るには早すぎる
魔が射した 道の途上
まだ日向に居るには遅すぎた

心が震え囁く 夢
目の前の少年の肖像は

他でもない 僕だ。


 < 過去  INDEX  未来 >


沢野生人

My追加