詩-生人-

2009年06月06日(土) 至福の音

橙色に染まる空に
僕は何を追うのか

迫りくる老いに
唯 焦りを感じ じたばた励む

後悔なんか 身に覚えは無いのに
僕一人 年月の重さに
恐怖を覚え

脳内を刺激する 錯覚
此処は何処かわからずじまい
心臓を護衛する 鎧
その真の狙いは 心の閉鎖

黒が支配する空に
ぼつんと輝く星があるなら

僕は星へと迫っていく
唯 忙しさを言い訳に あたふたと逃げる

後悔しか 気づけば残っていない
僕一人 頭を抱えて
恐怖に埋まる

脳内を刺激する 不協和音
此処で鳴り響くのは 何のカウントダウン?
心臓が鼓動する 旋律
その真の意味は 死への道程

脳内を隔離する 戯言
此処が最後の砦なら
心臓が終止符を打たれる前に 奏でる
その音の正体は 至福のメモリー


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沢野生人

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