停電の起きた夜のように暗い街国道を車で走れば冷たい風が車体を揺らす何処にもいない人影を彷徨いあぐねる視線暗い街に落とされた暗い街を味わった私の倫理は暗く染まる横断歩道の上を母の手を握り子供が行く目の前に示された規則に安息を覚え何処に居ても人影は暗い街には居ない暗い街に照らされる電燈の明かりは暗い街を味わった私の希望の様だった暗い街で落ちていく暗い街に染まっていく私の概念 胸を締め付ける