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204 愛せ!ニッポン!

少し前にテレビでサッカーの討論番組をやっていた。政治に関して朝まで討論している「思いっきりテレビ」のサッカー版だ。
そこでは日本代表について、色々な議題で話し合っていたんだけど、その中で「サポーターについて」という感じの議題で議論されている場面があった。
昨年の終わり(といっても数週間前の出来事なわけだけど)に、ドイツ戦があった。そこでの日本人の反応は、「カーンがきた!」「バラックがきた!」と、喜びの反応なわけだ。もちろん俺もヨーロッパサッカー好きとして、彼らが日本に来て、日本代表と試合をするという事実に興奮していた。
でも、その討論番組で専門家たちが言うには、やはりドイツ代表に対して「キャー!」と黄色い声をあげ、喜んで歓迎してしまってはいけないと。その通りなんだと思う。
夏にヨーロッパの強豪チームがこぞって日本に遠征にやってきたけど、そこで行われる試合では、やはり俺はJリーグのチームを応援したかった。正直Jリーグのチームよりもヨーロッパのチームのほうが、知ったチームが多かったんだけど、どんなすごいチームでも、どんな好きなチームでも、第一に応援すべきは日本のチームだった。それはやっぱり俺が日本人だから。
ヨーロッパでは代理戦争とまで言われるサッカーは、代表の試合というものは本当に国の威信がかかっている。歴史的背景、政治的背景が絡んで、サッカーはただのスポーツに留まらない。政治をスポーツに持ち込むことがいいとは思えないけど、そこまで必死になって自国を応援する姿勢は素晴らしいと思うし、応援しがいもある。

と、ここまでサッカーの話をしてきたけど、これがいい例であるように、全般的に日本人は日本を愛せていないと思う。
音楽にしても、洋楽しか聴かない。邦楽は聴けない。映画は洋画しか見ない。邦画は見る気がしない。といったことを言う人が多い。もちろん邦画にしたって邦楽にしたって、それが日本ならでの文化を取り入れた日本的な音楽ではなかったりするわけで、西洋的、アメリカナイズされたものが多い。だからそれらを受け入れていないから、それが日本を愛せないからだ、というわけじゃない。でも、日本人がつくって、日本で生まれた作品に、できれば興味をもっと興味を示して、もっと愛せていけたらな、と思う。いつまでのヨーロッパやアメリカに劣等感を感じ、憧れるだけの人種ではいたくない。
2005年01月06日(木)

VOICE / マッキー

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