蜜白玉のひとりごと もくじ|かこ|みらい
アコースティックギターを始めることにした。音を奏でる生活が恋しくなったのだ。子どもの頃、ピアノとフルートを少し習っていたが、どちらも取り立ててうまくなることもなく、引っ越しを機にやめてしまった。高校では音楽を選択しなかったし、大学でも特に楽器に触れることはなかった。数年前、遊びでリコーダーを吹いたこともあったけれど、だいたいぴーひゃららと笛を吹いてもご近所迷惑にならない時間に家に居られることは少ないので、練習するといってもなかなか難しい。うるさくないようにこわごわ息を吹き込んだところできちんと音は出ないから、つまらない。フルートはレッスン中に2回ほど酸欠でバタンと床に倒れたことがあるから、大人になってから苦しいのはちょっと無理だ。苦しくなくて、ピアノみたいに場所を取らなくて、これから年をとってもずっと続けられそうな楽器、そう考えたらギターが浮かんだ。
|