あくまで役です! |
今日は、夕方から演ぶゼミに行きました。 同じクラスのシブヤさんとトヨタさんが授業前に『Rice My Fire』を観に行ってくれたそうで「面白かったよ」と言われて、すごく嬉しかったです。 僕も昨日観ましたが、遊び心満載の面白い作品に仕上がっていました。 是非、多くの方に観て頂きたい! 予定の合う方は、是非是非シネマアートン下北沢へ。 22日(金)までやってます。
さて、昨日バーに行った話を書きました。 その中で働き始めたばかりのゲイの店員さんの話もしましたが、まだまだ描き切れていないと思い、補足したいと思います。
とにかく面白かったんですよ。 まず、初対面の挨拶が、 「こんばんはぁ〜、初めましてぇ。あら、こんな時間にこんな場所で飲んでそうなタイプに見えないわねえ」 「こんな場所」という表現に眉をひそめたオーナーさんに対して、 「あら、こんな場所って言っても、そういう意味じゃないわよ。やだあ、あはははははははは」
しかも、僕にしきりに 「あなた、本当にゲイじゃないの?」 と聞いて来た。 僕は冷静に、 「たまに間違われるけど、違います」 と答えました。 ただ単に女性ホルモンが普通の男よりも多めなだけですね。
でも、おかしいなあ。 僕、ゲイの人は、そういうの敏感だと思ってたんですけど。 そういうのとは、誰がそういう人で誰がそういう人じゃないかを見分ける能力があるってことです。 「同じ匂いがする」とか、そんな感じで。 今までゲイの人に「ゲイなの?」と聞かれたことは、一度もありませんでした。 まあ、実際にゲイじゃないですからね。 友人に何人かいるので偏見はないですけど、僕は女の子が好きですし。 一度、 「箕輪さん、よくゲイに間違われるでしょ?でも、あなたは違う。ゲイじゃない。」 とバシッと言ってくれたゲイの方がいました。 「おおーっ!」と思いました。
でも、そういう役をやることは多いですね。 ま、ビジュアルがビジュアルですから。 だから、その店員さんのことも興味深くて、ずっと観察してしまいました。
僕、一番最初に「おかま」役をやった時に解釈を間違えていたんです。 もう7年以上も前のことですが、その時は「おかまになろう、おかまになろう」としていました。 でも、違うんです。 「女になりたい」と思うことなんですよね、そういう人達の気持ちを知る近道は。 当たり前と言えば当たり前なんですが、その時は気づくことができませんでした。 未熟でしたね。 まだ今も成熟はしていませんが・・・。 「不幸なことに男性の身体に生まれて来てしまった女性」なんですよね。 それがわかってからは、「おかま役なら、箕輪だ」みたいな感じになりました。 なので、もしそういう役をやる俳優をお探しの方は、僕までお気軽にどうぞ。
でも、間違えないで頂きたいのは、あくまで役だということです。
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2004年10月16日(土)
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