モーグルに異議ありっ!

いやあ、始まりましたね、トリノオリンピックっ!

トリノと日本は、8時間時差があるそうです。
ただでさえ、9月のクレモン本公演に向けて脚本の執筆を始めた関係で睡眠時間が少なめなのに、尚更寝不足になりそうです。

さて、大会1日目。
モーグルがありましたね。
僕はこういう仕事をしているせいか、芸術性を競う競技が大好きです。
夏ならシンクロや飛び込み・体操&新体操、冬ならモーグルやフィギュアスケートが特に好きです。
だから、今日も楽しみにしていました。

結果は、上村選手が5位。里谷選手が15位。伊東選手が20位。
でも、1つ異議を唱えたい!
里谷選手はエアー(ジャンプして演技をする所)で、ずっと練習していたフロントフリップ(空中で前転する技)を決めました。
でも、着地が少し乱れてしまった。
だから、得点が伸びなかったのはわかります。
でも、上村愛子選手の技は完璧だった。
ターン(こぶのある斜面)もこぶに振られることなく、膝をうまく使って綺麗に滑り降りていたし、降りるスピード自体は上位の選手よりもちょっとだけ遅かったくらいだった。
ただ、上村選手はエアーで「3D」という縦回りと横回りを組み合わせた技をやって、それが本当に綺麗で素晴らしかったんだけど、滞空時間が長くないと綺麗にできない技なんです。
でも、滞空時間が長くなると、その分タイムが落ちる。
そして、得点の割合としては、タイムが全体の半分を占めている。

これじゃあ、素晴らしいエアーを決めた選手が不利じゃないか!
エアーをさっさと無難に終わらせて、早くゴールした選手が有利じゃないか!

どうなんですか、これは?
実際に上位には、そんなに複雑な技をせず、タイムが速かった選手が入りました。
これじゃあ、エアーがある意味がないんじゃないの?
ただのスピードを競う競技なんじゃないの?

エアーとタイムを同じ割合で評価して欲しい。
それが無理なら、せめてタイムの割合を40%まで下げて欲しい。
頑張った選手がちゃんと報われる競技になって欲しい!

「どうやったら表彰台に上がれるんですかね?」
とインタビューで言っていた上村選手がすごくせつなかった。
「まだ努力が足りないってことなんですかね?」と言っていたけど、そんなことはないよ。
あんたは充分努力したよ!
エアーを決めた時の歓声は、あんたが一番大きかったよ!

オリンピック関係者でもないのに、かなり熱く語ってしまいました。
しかも、スキーはシュテムターンまでしかできない僕が・・・。
でも、この前ルールの改正があって、エアーの縦回転が認められました。
そういうふうに、よりよい競技にする為、タイムとエアーの割合に関してもルール改正を考えて欲しい、と切に願います。
2006年02月12日(日)

箕輪達昭な日々 / みの

My追加