ステップママ繁盛記



 リスペクト・・・

私は時間を守るほうである。
待ち合わせの場所には必ず時間どおりまたは、ちょっと早めにつくようにしている。これは性格もあるんだと思う。他の面ではぐうたらなのに・・・

陸上の練習がある一番上の子を迎えにいった。
今日は夫が仕事の都合でどうしてもいけないため、変わりのピンチヒッター。

交通渋滞もいれて、15分ぐらい。5時15分ごろ家を出た。
一番上の子をピックアップして、ハイウェイにのろうとしたら、
「ダディより桜が迎えにきてくれるほうがいいよ〜」
どうしてかと聞くと、ダディはいつも15分や20分なんて待たせるのはざらだというのだ。そういえば、ぎりぎりまで昼寝をしていたり、あたしといろいろな用事で話し込んでしまったりがほとんど。まあ夫もいろいろとやらなくてはいけないことがあるから遅れるのは仕方がないといえば仕方がないが・・・

「これもリスペクトのうちだからね。あたしはあなたにリスペクトしているから。
あなたを何時に迎えに行くと約束したってことはそれに対して自分にも相手にもリスペクトしなくっちゃだからね〜それと、他の人にも同じように時間に関してリスペクトしてほしいから・・・まあ遅れることもあるけど、大体そのときは何か緊急のことがあったときだろうな〜」と付け加えた。
「そうか〜」

どちらかというとというか、身の回りのアメリカ人は時間にルーズなので、
よくいらいらさせられたりすることがある。自分の周りを地球が動いていると思っている感じ。それとも、日本人の私が時間に厳しいだけなんだろうか?
いくら親しい仲でも毎度時間にルーズだとこちらもその人に対して信頼を
少なからずなくすと思う。時は金なり・・・これも日本人の考えなんだろうか?






2002年02月13日(水)



 Making アイスクリーム・・・

一番下の子は、四年生。
科学の実験レポートがあって、親とやらなくてはいけないとの通達が数週間前にあった。夫は出張中だったので、承諾書なるものに私がサインをする。

この実験に関する、小レポートもタイムスケジュールにのっとってやらねばならない。怠ると彼女の成績にかかわるらしい。現在の日本の小学校で、親といっしょに何かをやりレポートを提出するというのはやっているのだろうか?自分が小学生のときは、夏休みの自由研究ぐらいで、これも親が介入するというものはなかった。こういうやり方ってアメリカ的なんだろうな〜と思う。

彼女の選んだ課題は、「アイスクリームを作る」という実験。
用意するものに、大きいコーヒー缶、小さいコーヒー缶とか、ロックソルトやら、
日常使わないものがあったので、調達しにいき、早速実験にとりかかった。
なるべく手出しをしないよう、そして日常的なことを教えながら順番どおりに進める。例えば、バニラエクストラクトは「小匙半分」と書かれていると、
「これは普通のスプーン、こっちはお茶を飲んだりするときに使うスプーンだからティースプーンというんだよ。だからこのスプーンを使うの。半分だから、いれてみて?そうそうこれくらい」「これはもう使わないから邪魔でしょ?いらないものは流しに置くと作業も楽だよね?」ってな感じ。

はじめてから、30分が経過して、2番目の子が手伝いにやってきた。2番目の子は
甘いものが大好き。においにつられてやってきたのかな?
小さな缶の中に入っている砂糖、ホイップクリーム、牛乳、バニラの香り付けが混じったものを、大きな缶にいれて、大きな缶と小さな缶の間に氷とロックソルトを
いれて、缶を転がすこと20分。

小さな缶をあけると、缶のまわりにへばりついたバニラアイスクリームが
できあがっていた。5人で食べるには充分なくらいだ。とりあえず、現場にいた3人で味見。笑
ホームメイドのアイスクリームができあがった。
5人分のお皿にもって、3時のおやつになったアイスクリームを食べた。

山盛りになってキッチンのテーブルに盛られているコーヒーを洗った缶に
戻し入れた。
いつまでこのコーヒーは持つのだろう?というくらいの料だったが、
アイスクリーム実験は成功したので、よかったよかった。

一番上のこと、バレンタインのギフトを買いに行った。
はあとがたのチョコとテディベア。途中、ダンスの先生にお店で会う。
「先生、こっちが私のママです。」




2002年02月11日(月)



 バレンタインデー戦略・・・

一番上の子がいきなり、明日用事ある?と聞いてきた。
出かける用事があるけど、なんだろうと思ったら、男のこの友達がバレンタインの
相手になってほしいといわれてきたそうだ。プレゼント交換をするので、その買い物に付き合ってほしいという。

アメリカでは、ロマンティックな意味合いも含まれるが、バレンタインデーは女の子→男の子のみでなく、家族でも、先生でも、男からでも夫から妻へでもOKなのである。

さて、お父さんに言えばいいじゃな〜い?と笑っていったら、
「だって〜お父さんにいったら、名前は?どこに住んでいる?どんなやつだ?って詮索されるに決まっているからなんかさあ・・・」と自分も同じことをたどった道を歩いているので、なんだかうれしくなってしまった。
「でも、結婚する相手をつれてくるわけじゃなし、ボーイフレンドでもないしねえ、言ったところで詮索はしないと思うよ〜」と。

一応、お父さんに簡単に説明はして、で、いっしょに買いに行こう!と決めた。
いまどきの高校生の流行はわからないけど、妥当な線で今のところは
チョコとテディベアにしようかといっている。さてどうなることやら・・・

こういうとき、あ、ここにいてよかったなって思う。少しでも必要とされているって感じるから。





2002年02月10日(日)



 親の偉大さ

ステップママになって、2年を迎えた。
このごろ家族って何だろう?夫婦って何だろう?って深く考えるようになった。

自分の描いていた家族って、やっぱり手に入らないものなんだろうか?
親子の絆は、ステップにとったらはるかに薄いもの。
でも絆があればなんとかやっていけるだろう?と思っている。
普通の家族でさえ、問題をかかえているんだし。

父親が子供に靴を買いたいと年末からいっていて、ようやく今日買いにいくことになった。
当然といったら当然だが、夫は、子供の意見も尊重させたいので、いつも子供の必要な衣類等を買うときはつれていく。でも風景には、私はいない。夫の言い分は、子供のために必要なものを買いにいくだけであって、それ以上もそれ以下もないから、余計な時間を取らせたくないとのこと。
それはそれでいいのだか、その前にいつも、何か子供にしてあげるときは余計にそして過多に私にスイートになる。

今日も、意味もなく甘えてきたり、どうしたんだ?と思うような行動さえとる。
ピンときたあと、それはやってきた。
子供を連れて靴を買ってくるから、とキッチンで夕食を作ろうとした矢先に後ろからハグをした。いつもの送り迎えだけなら、「じゃあね!迎えに行ってくる」とだけいうのに。よく聞いてみると、靴を買いに行くんで子供は連れていく。

あっそう。
そういうこと。

靴を買いに行くのはいい。必要なものだ。ただ、何か子供関係で自分にいいづらいことがあると、その前に「えさ」を与える行動はとってもいやなのだ。真っ向からいえばいいものを、こそこそするみたいで、女々しいとさえ見えてくる。

ようは、「ダディありがとう!」と子供に父親の偉大さ、価値を見せ付けたいのだと思う。









2002年02月08日(金)
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