ステップママ繁盛記



 わさわさ・・・

とうとう子供たちが帰ってきた。
夫が空港まで迎えにいき、私は自宅で夕食の支度をしていた。
後はオーブンで焼くだけとなったので、2Fで休んでいるとどたばた階段をあがる音。一番下の子が一番にやってきた。そして一番上、そして真中のコ。

とたんに、家中の音がとても大きくなる。
ドアをあけしめする音、歩き回る音、テレビの音、笑い声、兄弟喧嘩・・・
しばらく静かな生活をしていたせいか、この音が騒音から空気の音に変わるまで今日までかかる。

空気の音に変わるとともやってきたのは、タクシードライバーという私の使命。

友達に愚痴ったら、健康なんだからいいじゃない。
確かに、元気だ。長く寝こまれたりでもされたら、もっと大変になる。
忘れてしまいがちな空気と同様に健康は誰にでも大事なもの。みんなが元気でいるこれだけでも感謝しよう。

2002年08月01日(木)



 とうとう・・・

長いようで短かったモンスターの不在も今日で終わり。
夕方の飛行機で帰ってくる。

昨日は子供たち用の食べ物をしこたま買いこんできた。
学校がはじまるまでの数週間いったいどんなことが待ちうけているんだろう。

でもこの期間に、夫といっしょにメキシコにバケーションにもいったし、一人の時間も過ごすことができた。感謝。
エネルギー充電?どうかな〜?やれるだけやります。

2002年07月31日(水)



 久しぶりの電話・・・

夫が長期出張からかえってきて、2日目。
時差ぼけも解消されつつあるなかで、昨日は子供が滞在している弟の家に電話した。

久しぶりに話す子供たちは、昨日は何をしたとか、これから始まる新学期のこと、
ぱらぱらと話しをちょっとだけ、した。
夫が一人一人に話しをすると、最後に「桜はいるの?」と聞いてきて、「ちょっとまって」といい夫が私に受話器を渡してくれる。

ささいなことだけど、気にかけてくれているのがうれしかった。

実際にいっしょにいて、いつもこんな具合にふんわかできるといいんだけどなあ。笑


2002年07月11日(木)



 一週間延期・・・

現在子供たちは夫の弟の家にいるが、夫の母や父はシカゴにいる。
夏休みに、孫と過ごしたいとのことで、急遽23日に帰ってくる予定が30日と延期になった。

そして、今日夫が帰ってくる。

ひょっとしたら・・・二人でバケーションをとったあと、シカゴまたは弟のところに行くことになるかもしれない。

PS:Warm&BitterとEssayにひとつずつ更新しました。


2002年07月09日(火)



 続・平成夫婦茶碗を見て・・・

オリエンタルマーケットでビデオを借りてきた。
話しの内容もわからず(タイトルと日付、主演男優・女優の名前しか書かれてないため)、「続・平成夫婦茶碗」というもの。

見てみると、どうやらステップママの話しだった。
半分ぐらいみたあとで、これは、続編ということに気づく。汗。
どうやって家族になじんでいくか、ステップママと子供との関係や、先立たれたお母さんのこと、夫婦関係等々。

子供の立場からの視点、ステップママなりたての彼女からの視点、先立たれた前奥が幽霊になってでてくるのだが、いろいろな視点から見れてとても感慨深いものだった。1エピソードにつき、絶対泣いてしまう自分もいたけど。

ドラマの中で、「最初からうまくいくわけがない」という言葉がとても印象的。
分子と分子が振動しあい、化合物になるように、毎分、毎日、毎月、分子どうしがぶつかりあいながら、家族という化合物になっていく気がした。


2002年06月24日(月)



 電話・・・

伝言を告げるようにともらった弟の電話番号は現在使われておらず、新しい番号をもらった。子供たちは今、弟の家に滞在している。
「無事についたら、Helloとみんなに告げておいてくれ」と頼まれたのが伝言の用件。


おとといの夜、番号をもらったので、昨日の昼頃電話をした。
「○○を電話口にだしてください」と誰か電話をとったのかわからなかったので、そう聞くと
「桜??」といわれた。
一番下の子だった。おーわかるんだ、とちょっとうれしかった。

起き掛けで、これから弟のガールフレンドがランチに連れていってくれるというので身支度の最中だった。
たてつづけに、3人と話しをして、近況やらどこそこにつれていってもらったことを話す。楽しそうにやっているよう。

途中、弟のガールフレンドがやってきたらしく、電話口に変わる。
「いいわね〜一人で、エンジョイしてるのね」と言われ、そのまま
「はい、Peace&Calmなんで満喫しています」と言った。







2002年06月15日(土)



 ホームビデオ・・・

昨日の夜、あるビデオを探していたら、夫の前の家族のホームビデオを見つけた。見つけたというより、ついでに見てみたくなった。

クリスマスのプレゼントをみんながあけるビデオ、フィールドトリップにいってBBQをしていたり、子供の誕生日会やら、数本あった。

前々からそのビデオがあったのは気づいていたが、見たらきっとやきもちが逆上するかもしれないと思ってみれずにいた。
いざ見てみると、やきもちどころか、なんと言葉にはあらわしていいものか、イまでもわからないでいる気持ちがある。

まあ、ホームビデオなので、子供のためというものといっていいかもしれないが、
ほとんど、そのばにいた人がでていたり、子供やら前奥が写っているのだが、ふしぶしの夫とかわす態度や会話、写し方は、話しでは聞いていたが私がみたことのない夫がいた。
幸せそうに繰り広げられるイベントの中で、見るからに彼はどのビデオにも苛立っている感じがある。前奥を眺める見つめる目、動作、ビデオをうつしながらの会話は「形だけ」のものに見えるのは、先入観を抜きにしても現れていることに今の夫との違いを感じ正直びっくりした。例えばクリスマスの日、みんなで食事をしているのだが、前奥が彼に差し出したお皿は、使い捨てプラスチックの薄いお皿。それを差し出された夫は「プラスチックのじゃなくって、ちゃんとしたお皿を出してよ!」といい、おいしそうに焼けたターキーも自分のだけ切り、さっさと食べてテーブルをたつ。フィールドトリップでは、お土産やさんを歩いている彼女は夫に小銭はあるか?と聞けば「そんなのない!」とぴしゃり。今の夫にはまず、ありえない態度、少なからず私にはしないであろう態度。(私に同じことしたら、どうなるか怖いからかもしれないが。笑)

私は、前奥の生前には面識がないので、動いている彼女を見るのははじめてだったのと、自分の中での空想の世界で描かれる彼女とはまったくの別人だった。
もっとしなやかに生きているのかと思っていた。もっと仲良しなのかと思っていた。

そして、ひとつだけ空想の中の彼女と同じだったのは、彼女の目はいつも子供に目を向けていたこと。





2002年06月12日(水)



 一人・・・

子供たちは六月の最初から、夫の実家にいき、昨日夫は一ヶ月の仕事のために飛び立っていった。

先週は体内時間がまだ残っているらしく、買い物中に子供たちの帰宅時間に自然と帰って来たり、夕食の時間にご飯を作ったりしていたのだが、体内時間も自分時間に変わりつつある。

仕事に行く前に実家付近の空港で一泊もできた夫、その時間を自分のために割いてぎりぎりまでいてくれた。
そんな小さな行動がなぜかうれしい。

2002年06月09日(日)



 大人ってなんだろう?・・・

やっと子供たちから開放された。
昨日の明け方彼らは夫の実家&弟のところにでかけていった。

夫は空港までいっしょに見送りに私がいくものと思っていた。
正直いって、行きたくなかった。空港はテロ事件の後から国内線の発着はゲートぎりまで入れない。チケットを持っている人のみがゲートまで入れる。

ゲートまで入れないとはいいながらも、未成年者だけの空の旅になるので、大人が一人ゲートまで申し出れば入れる。去年のクリスマスの時も子供たちだけでシカゴに行った。そのときは、二人は空港までいき、一人私は一時間以上チケットカウンターの近くや、外でたばこを吸って待っていた。
ここのところの、子供への感情がそうさせたんだと思う。思いっきり行きたくなかった。
結局、朝の4時に起こされて、ハグをする。別にさみしいともかなしいとも正直いって思わなかった。

大人げないと思うかもしれない。
でも大人ってなんなんだろう?仮面をかぶり、振舞うってことなんだろうか?
私はただ、自分の気持ちに正直すぎるのだろうか?それとも、やっぱり、「子供なんだから」とこういうときだけ「子供」として扱うべきなんだろうか?
今の状態ではそんな気分さえでてこないほど、子供たちに嫌悪感を感じる。






2002年06月03日(月)



 夏休み初日・・・

夏休み初日。
5月も終わりごろなので、なんとなく夏休みという感じがしない。
でも現実は夏休みなのだ。

エクササイズから帰ってくると、みんなが身支度をしている。
お、どうやらどこかにいくらしい。

寝室に戻ると、夫が「子供たちの夏用の洋服を買いに行く予定だけど、どこがてっとり早いだろうか?」と聞いてきた。年齢が離れているし、夫は洋服等の買い物はきらい。そこで、三人の子供がいっぺんに買い物できる場所を提案した。
前回冬の洋服を買いにいったときに、いっしょにつきあったのだが、「俺は彼らのサイズは全部はあくしている」と豪語し、彼らに好きな服を選ばせていた。
でもこれは大きすぎ、小さすぎと口を挟むと、さも不満そうな顔をうかべる。
そのことがあってか、今回はいってくるとだけいわれた。

夕方近くに夫だけが戻ってきた。
買い物を(服&靴)買った後、お昼を食べて映画につれていったそうだ。
映画が終わるころ迎えに行くのだそうだ。

その映画は一度私たちがみた映画だったが、前から「もう一度みたい、子供と行こうかな?」といっていたので、いったのとだと思っていた。気を使って帰ってきたのかもしれない。理由はわからないが、「長いし、なんか面倒になったから・・・」と一人で戻ってきたのだ。
夫の実家に戻るときは、必ず服と靴を新調する。
家族の目を気にしているのかもしれない。

私の中では、一人カウントダウンを心待ちしている自分がいる。

2002年05月26日(日)
初日 最新 目次 MAIL HOME