ステップママ繁盛記



 プレ・プロム・・・

アメリカの高校は最後の年の終わりごろになると、プロムといって、日本でいう謝恩会みたいなのが開かれる。意中の人がいる子は、相手を誘ってきてもいいし、いない子は友達どうしできてもいい。男の子はタキシードやきっちりしたスーツに身をつつみ、女の子はドレス。そして、男のこと同じお花をつけて現れる。リムジンをみんなで借りたり、プロムの後はどこかでご飯を食べたり、パーティに明け暮れるらしい。

一月の終わりごろに、ひとつ上の先輩からプロムの相手に誘われたそうだ。
その相手は別に好きでもないけど、ドレスも着れるし、おめかしできるしというので、どうしよ?といってきた。まず、お父さんにいったほうがいいよと告げたあと、そのままその話は終わってしまった。きっと、お父さんと彼女の間で話はついているものだと思っていた。

なにやら、ここ数週間、モールに行きたいというので、昨日いったらしいのだが、迎えにいったときに、ドレスの話がでた。お取りおきしようとしたら、一時間しかホールドしてくれない,二つ気に入ったのがあるけれど・・・というので、お父さんはOKを出したのかどうか聞いたら、はっきりとはいわなかったけど、自分の中ではOKだと思っているらしい。

少し前に、夫からメールがきて、Noの方にいおうかと思う。といってきた。私はどっちでもいいといっていたのだが、彼の言い分としては、プロムというのは高校最後のものでとてもメモリーのあるもの、それに相手の男の子はどこのどいつかわからない(実際にあったこともない)し・・・といっていた。

昨日、ドレスの件とYESなのかNOなのかをメールにて聞いたところ、どうやら、彼女が私にいっていることと、夫にいっていることがだいぶ食い違っているのことを発見した。彼は自分ははっきりといってもいいとみなしていないし、彼女は女のこの友達といくといっているといって、夫と彼女とのやりとりのメールを送ってきたのだ。読んでみると、どちらともとれる感じもするが、あんまり男のこのことはふれず、友達もいっしょにいくから・・・みたいなニュアンスでぼかしてある。

私には、お父さんがここまできてNOだったら、彼になんていえばいいんだろう?
なんていっている、お目当てのドレスもみつかっているしと。

この先どうなるのやら・・・と思いながら、いつも、お父さんに説明するのと、あたしに説明するのと食い違ってるし、聞きたい部分だけ聞いてるから、あ、またね・・と別にびっくりもしない。


2003年04月01日(火)



 少しとろける・・・

あと一日で週末がやってくる。

今日は、仕事が終わってからエクササイズも行かずに、たまっている洗濯物をすることにした。しばらくゆっくりご飯もつくっていなかったので、洗濯しながらちょっと片付けようと。

夕食を作って、子供たちに食べさせたあと、一人で夕食をとっているとき、一番上の子がリビングでテレビを見ていた。ひょんなことから話がはじまり、昔の夫の話になった。その勢いで、彼女の母親のことまででてきた。こんなことなかったので、びっくりした。

桜は強いと言う。彼女が自分で子供三人の面倒を見て結婚してさ、自分が認めていないだけで、桜は強いよって。
それと、もっと自分の母親があたしのように忍耐強ければ、そしてもっと学校の話をあたしのように聞いてくれていたらって。

ま、完璧な親はいない。あたしでも、親がこうだったら、ああだったらと思う。
それはいいとしても、これまで数年のあいだに、彼女の母親のこと、お互いにこのことだけは触れないでいたのかもしれないけど、なんとなく少しとろけた感じで、あたしも素直に聞けたり同情したり、彼女の気持ちになったりして聞けたのが自分でも驚いた。昔だったら、いやだな・・・と思って話しを聞いていたのかもしれない。素直に聞けた。そのことがとてもうれしかった。




2003年03月28日(金)



 はじめてのピザ・・・

戦争がはじまって、一週間が経った。メールも電話もしゃっとだうんされている。
そんな中、大事な留学時代の友人が亡くなった。
毎日ばたばたしていたのに、この週末だけは時間が止まったように、何もかも私の行動は自動的にしゃっとだうんされてしまった。現在はメールのみ、電話は依然としゃっとダウンされている。

友人とは夫も日本に今回遊びにいったときにあったので、私の送ったメールを読んで心配して上の人に無理をいって電話をくれた。

さて今日はどうしても仕事の残業があり、長引く残業に夕食までには戻れないし、困ったな〜と思ったら、一番上の子から電話が入る。「これから聖書の勉強会に行くね、桜があたしにいてほしいのなら別だけど・・・」といわれた。
この、「桜があたしにいて欲しいのなら別だけど・・・」というのが、いつも感にさわるので、「あ、いいよあなたはいっていいけど、二番目の子出して」といって電話を変わらせた。二番目の子は14歳。男の子だけどなんとかなるだろう。

「冷凍ピザが冷凍庫にあるから、オーブンを暖めて夕食にして」
「できる・・・と思う」

ようやく7時半ごろ残業は終わったので、電話をいれたら
「俺の作った?!ピザが一番おいしいよ」といっていた。

冷凍ものはあんまり自分でも食べないし、食べて欲しくないのであまり買わないのだけど、あると便利♪

帰りに、苺を買って、苺のパフェを作った。



2003年03月27日(木)



 春休み・・・

先週の金曜日から春休み。
先週から夫がいなくなったのもあって、ばたばたと、
やっぱり、お父さんがいないとどうも態度が変わる。鬼のいないまに・・・という感じ。
おかげで、週末は現地についた夫から、子供へ叱りの電話が入った。

自分でコントロールしようと思っても、こればっかりは、夫より私の価値は低いらしく、彼の一言のほうがよおく効くのだ。
夫の渇があってからというもの、私がいないあいだは何をしているかわからないが
なんとか暮らしている。

それにしても、公共関係のペイパーワークは、もうちょっと長めにしてほしいなあ。ダッシュで帰ってきても、間に合わなかったり。



2003年03月14日(金)



 行っちゃう・・・

先週からばたばたに勢いをまして、夫の仕事に大きな変化がおきた。
遠いところに無期限でいかなくてはならない。うすうすわかっていたのだが、先週から身辺生理をするべくしているのを見ていて、くるんだな・・・と思ったら、本当にやってきた。

車を修理に出していて、二人でピックアップにいったときだった。「さっき連絡があったよ、水曜日にたたないといけない」ふっと耳にはいったのに、頭で理解して、心で受け止めるまでに数十秒かかった。あそ、といって、自分の車に乗り込む前に、わーわー涙がでてしまった。経つ前の数日笑ってすごそうと思っても、週末は涙で終わってしまった。一番つらいのは夫。

さて・・・週末も終わり、どうしたものか、どうやって一人で切り盛りをしたらいいんだろうと思ったら、今度は頭が痛くなってきた。
自分の仕事、3人の子供の世話、タクシードライバー、夕食の支度、学校の行事、週末の雑事・・・シングルマザーってどうやって過ごしているんだろう?とアドバイスを聞きたくなる。近所に親しい人もいなければ、友達もそうはいない。家族もいなければ、親戚もいない。

ま、なんとかなるだろう。


2003年03月04日(火)



 中国の占い・・・

昨日、夫と二人で中華を食べにいった。
バレンタインをけんか仲直りですごしたので、おそばせながら、夕食をかねてと会話をかねて。

頼んだスープがやってくる前に、テーブルの上においてあった、中国式、コイン占いをすることになった。

コインの裏と表、5回の結果で、占うもの。

最初が黒、後の4回は白だった。なので、黒白白白白。
「子供が授かるでしょう」
という結果だった。

二人して、ぎくり。
たかが占い、されど占い。びっくりした。
「次、やってみる?」といわれ、持っていたコインを差し出されたが、
なんかこのままにしていたかったので、やらなかった。

2003年02月19日(水)



 けんかをすると・・・

週末から、赤ちゃんのことで大喧嘩がはじまった。
考えるといいながら、数年。
毎回口だけに嫌気がさし、今回は本当に切れてしまった。
行動が先というのは、彼の辞書にはないらしい。バンドエイドなおう急処置に嫌気がさしてしまった。

口を利かないで、三日目。

口を利かなくなった一日目に、一番下の子がひさしぶりに、おやすみのキスをしにきた。

口を利かなくなった二日目に、一番上の子から、いつもありがとうのメールがきた。

口を利かなくなっても、朝コーヒーをいれてくれ、今日は洗濯&掃除をしてくれた夫。

どうしよ・・・。でもな、ここで折れたらまた応急処置で終わってしまうんだろうな。

2003年02月13日(木)



 結婚記念日・・・

今日で結婚3年が経った。
この週は「信じられないね〜」のオンパレード。
夕食を食べに行こうと計画をたてていたのだが、一番上のこのミュージカル初日なので、そちらを優先することにした。

開演間際に、みんなで出かける。
緊張な面持ちで登場した彼女は小柄なのと、メインキャすとではないので、後ろのほう。ダンスの場面で一番前にでた彼女を夫がでじかめで追う。
「この場面は、彼女が振りつけを担当したんだよ」と説明を加えながら。

幕が降りて、終わりなのかと思い、全員たって出口に行こうとしたら、休憩の合図だった。終わったのは10時過ぎ。

パンフレットを後でめくってみると、ひとりひとり、出演者のコメントが写真つきでのっていた。
「○○先生、ありがとう。そして、お父さん、ステップママ、いつも送り迎えとともに、サポートしてくれてありがとう。」とそえてあった。


2003年01月30日(木)



 後ろを向く、前を向く・・・

夫が、妻が夫の不貞を見つけ暴力をふるうニュースのURLを送ってきた。
そして、夫が友達夫婦の不仲の話を電話で聞いたあと、この二つの話になった。

頭の中では、暴力はいけない。わかっているのに、どうも自分の楽しんでいたときに、「相手が死んでしまって、殺した相手が一生牢獄にいるんだぞ、もう、死んでしまった人は戻らないのに、犯人はまだ息をしているんだ」ときて、あああ、またかと思う。自分のことを照らしあわせて、後ろを向く夫。そしてまた前のことを考えていっているんだなと思ったとたんに、暴力がいけないだとか、何が悪いとかはどうでもよくなってしまった。適当に答えて、自分の没頭するものに神経を集中させる。

声が大きくなり、あたかも、家中の人(子供たち)に聞かそうとさえ見える態度にいやな気分を味わった。
「まず、落ち着きなさい。声が大きいし、他の人に聞いてもらいたいなら、部屋からでていって、子供たちに説明するがいい、ただ、私はこのトピックに対して話する時間はないし、討論するつもりもない。後ろを向いて話するのなら、前に見える(赤ちゃんの件)ことを話すほうがもっと建設的だと思うけど」といった。
声は次第にダウンしたが、延々と話続けるのにうんざりした私は、耳を閉ざす。

こういうとき、「約束する(赤ちゃん)」が、ほらね、いつも後ろを向くかわりに、前を向いてくれたらなって思う。
逆に自分が前向きな話をすると、決まりきった言葉で耳を閉ざすくせに。

お互い、向いている方角が違うのかもしれない。






2003年01月26日(日)



 週末・・・

ふう、仕事も2週間無事終わり、やっとこ週末がやってきた。

何をしなくてはいけないか、したいかをリストアップして、行動を開始する。
ウィークでいは、あっというまに過ぎてしまって、自分の子供のことを考える余地さえないのに、ふっと自分の時間によぎる、「子供欲しい病」

「ダディがね、ダディがね」といわれると、ついつい、考えてしまう。

夫が、子供にちょっかいを出したり、二人で出かけた外食の時子供の話を聞くたびに、ついつい、考えてしまう。

ないものねだりなんだろうか?
ただ単に、そういう時期なんだろうか?




2003年01月25日(土)
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