奇跡を信じて〜あれから〜
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 はじめに

大切なHの闘病日記を
あえて私オフィスサイトダイアリーに書かないかわりに
こちらに書かせて頂きます
「桜の咲く季節までは無理でしょう」との医師の言葉に
惑わされず
私は自分ができる事すべてをHにしていく覚悟を致しました

2001年12月19日(水)



 肺腫瘍の疑い

2001年12月19日
Hの検査 尿、血液、肺単純X線、心電図

2001年12月20日
「肺のレントゲンに影が見られる」との事で緊急CT
その後「肺腫瘍の疑いがある」と告げられる
生検の結果は来週

2001年12月20日(木)



 肺癌の疑い

Hは他科を受診
「肺癌の疑いがあります」とDrは淡々と言う
PCに向かい次々に検査の予約を入力していくドクターO


2001年12月21日(金)



 死は怖くない

私のオフィスサイトダイアリーから一部抜粋します
唯一サイトで書いたHの事

「死は怖くないよ
ただ、残された人の事を考えるとね」と戦友は言う
そして
「それを思うと病気と戦い生きていきたいと」と友は言う
今日までは私のダイアリーを読んでいたかもしれない友
「この先、PCを開く事はないかもしれない」と言う友
「慰めの言葉はいらないから」と友は言いながら
現実の問題に対し真っ直ぐに立ち向かおうとしている

私はどれだけ手を差し伸べる事ができるのでしょう




2001年12月22日(土)



 私からのクリスマスプレゼント

Hに私がしてあげられる事は何もない

Hが「もう車は運転できないだろうし
治療費も必要だから車を売ろうと思ってる」と言った
Hは自分の車が大好きで
いつも「これは日本に50台しかない」と自慢気に言う
「元気になったら又乗れるよ
Hの車は残しておこうよ」と話した

そんなわけでクリスマスイブの今日
私は自分の車にさよならを告げました
とても大好きな真っ白なベンツでしたが
未練はありません
私が今欲しい物は1分、1秒の時間ですから
お金で買えないものなのよ(^^;

2001年12月24日(月)



 ガリウムシンチ

私はHの車イスを押しながらアイソトープの部屋へ入っていく
今日は「ガリウムシンチ」の為の注射のみ

2001年12月25日(火)



 細胞診&腹部CT

午前I教授が外科に連絡をし
Hの左腕の腫瘍を摘出する様に指示した
これで大よその検討はつくらしい
結果は来年
夕方は腹部CT



2001年12月26日(水)
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