2002年10月17日(木) |
動物たちのクリスマス |
バーバラ・クーニーの原画展を見に行きました。 『空がレースにみえるとき』『エマおばあちゃん』『チャンティクリアときつね』などおなじみの絵本と共に飾られた「動物たちのクリスマス」。キリスト生誕の時、バツレヘムの星に導かれて集まってくる森の動物たち。天空にひときわ輝く星の光と喜びに満ちた動物たちの姿に見入りました。 どこまでも高く青く澄んだ空に光る星、ひとつ。 キリスト生誕をことほぐ楽の音が聞こえてきそうな絵でした。
アート・ガーファンクルのソロ・アルバム“THE ANIMALS' CHRISTMAS”はまさにこの光景をうたったジミー・ウェッブ作曲のクリスマスカンタータ。1985年につくられています。 高らかにうたわれる受胎告知にはじまってオーケストラをバックに子どもたちの歌声も加わって、ガーファンクルの美しく透き通った声がキリスト生誕の物語を紡ぎだします。クーニーの絵を見て久しぶりに聴いてみたくなりました。
少し遠出をしたので一日家を空けていました。 わが家の勝手がわかっているいつもの宅配便がいつもの場所に置いていってくださった荷物を開けたのは夕食後。 細かいお心遣いが感じられるいろいろと一緒に、大好きなロバの音楽座のCDが。それは「ロバのクリスマス」。「プレゼント もう少しで、クリスマス」と付箋がついて…。 足踏みオルガンなどで奏でられる馥郁とした音や暖かな歌声はリーダーの松本雅隆さん作曲の素朴でいて雅な曲を引き立てます。繰り返し聞き、“クリスマス”を思いました。
尊敬する友人がいます。 彼女は毎年クリスマスに思いを馳せるこの時期になると、あの人のこと、この人のこと、思い返してはあの人へのありがとう、この人へのありがとうの思いをいっぱいにして過ごすのだそうです。
これもひととのつながりあってこそ、ロバート・サブダの新作“The Night Before Cristmas”も手元にやってきました。
さまざまな出会いがもたらしてくれた、ありがとうの思いに満ちた時を過ごせることのその得難さを「動物たちのクリスマス」に導かれるようにして思った昨日、今日でした。
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