昼過ぎから近所の公園で遊びたおした今日。どんぐり拾いをしていたら、ルンバがオレンジ色の小さな球を見つけた。
おそらくBB弾のタマだと思うのだけれど、ルンバにはなぜだか「卵」に見えたらしい。それを大事そうに拾って、 「これ、ハゲガチョウの卵だよ!」 と騒ぎ始めた。
はて、ハゲガチョウってなんじゃらほいと、よくよく話を聞いてみた。最初はなかなかわからなかったのだけれど、 「ハゲガチョウはね、いーっぱい食べて、飛ぶの。さくらんぼパイとか、葉っぱも食べるんだよ」 という説明で、やっと正体がわかった。
アゲハチョウである。
エリック・カールの名作絵本『はらぺこあおむし』は、ルンバも大好きな絵本の一つなのだが、どうやらそれに描かれていた小さく丸い卵を拾ったのだと思っているようなのだ。
すっかりその小さな小さな球が気に入ってしまったルンバ、あたりでどんぐり拾いをしている見知らぬ男の子たちにも 「これ、ハゲガチョウなんだよ」 と一生懸命話しかけ、「なに言ってんだコイツ」という目で見られてもめげず、またほかの子どもに同じように話しかけていた。
なにせ小さいので何度も落とすのだが、そのたびに一生懸命探して、結局家まで持ち帰ってきたのである。 でもこの小ささ、断言するが、ぜーったいなくす。なくした時のルンバの落胆ぶり、あるいは号泣ぶりが、いまから恐いのだった。
追記:翌日、産院の待合室で落とし、結局なくしてしまったのだが、こちらの心配をよそに案外あっさりしていて、すぐに忘れてほかのことで遊び始めたルンバだった。あの終着ぶりは一体なんだったのだ?
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