わんぱくルンバの冒険日記

2003年09月24日(水) 飲兵衛の血

 ルンバと一緒にスーパーに買い物に行った。
 とある売り場でルンバが立ち止まり、「これがほしいの!」と騒ぎ出した。
 肉売り場の一角につくられたコーナー。そこは、焼き鳥売り場であった。

 なんだかルンバ、このごろ焼き鳥にハマッているのである。肉はそれほど好きじゃない彼だが、焼き鳥の肉はやわらかいし、なによりあの甘じょっぱい味つけが、どうにもたまらないらしい。

 夕食のおかずの一品にと買って帰ると、大喜び。
「やったやったー、うれしい〜!」
 と目を輝かせている。

 食べやすいように串から外してお皿に並べ、
「ルンバ、焼き鳥だよ〜」
 と呼びかけると、
「わーい」
 とルンバがかけよってきた。…が、お皿を見て目の輝きが消え、
「あれ……?」
 と言っている。

 どうやら「串に刺してある」という形状も、彼を引きつけてやまない魅力の一つのようなのである。もう一度刺しなおしてやると、ルンバの目は再び輝きを取り戻し、ものすごい勢いで夢中になって食べ始めた。もも肉2本、つくね1本。

 串を片手にお茶を飲む彼の姿を見て、飲兵衛夫婦のじーちゃん・ばーちゃんは、
「血は争えないねえ…」
 と絶句。いや、私たち夫婦はあまりお酒を飲まないし、夫実家はとても弱い家系のようなのですが。でも、確かに末恐ろしいルンバの嗜好なのであった。


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