for want of a better word
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朝4時に集合するために、寝なかった。複数の課題を平行して同時にこなさなければならないので、その課題をやりながら集合時間を待った。
集合。みんな寝てなかった。荷物をイカダのおいてある場所まで運んだ。出航したのは5時半だった。
利根川は幅もかなり広い川だ。とりあえず川の真ん中までこぎ出した。
僕たちは川は流れていると思っていた。真ん中まで行けばかなりの勢いで流れていると思っていた。 利根川は全く流れていなかった。
つまり推進力は自分たちのオールのみ。予想外の事態。けれどもとりあえず進んだ。
即席のオールは重く、こぐのはかなりの重労働だ。4人いれば何分かに一回は一人が怠ける。最初の頃は馬鹿な話をしながらこいでいたのが、だんだんと無くなっていった。
僕たちが遭遇したのは挫折だった。時速1キロにもかかわらず悲鳴を上げる肩。地図から計算するとこのペースだと80時間はかかる。僕たちにそんなに時間はないし、なにより体が限界に来た。
水平線を見るのをあきらめた。川に僕たちは惨敗した。悔しかった。
陸へ上がった。各々家へ帰った。 2時間後にまた集合してイカダを解体した。 ゴミを分別した。あまりにも後味が悪くてイカダを放置したままにすることはできなかった。
コンビニでビールを買って乾杯した。
少なくとも良い経験になった。
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