白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年07月05日(木) 「さて、その味は?」 (友雅さんと、景時さん)

 








「やぁ、景時くん――

土曜のアド街見た?」

「…え、あど、ええ…??」

「あぁ、知らないの?
土曜の夜に、やっている、情報番組さ。


まぁ、私も毎週は、見ては…いないけど。

ほら、テレビを見るよりも、したいことがあるし…」

「は、あはははは〜…」

「…で、そちらの番組で、
君たちに、ゆかりある、街が…出ていてね。

そこで、大変面白い、菓子を、見たんだよ」

「はあ、何でしょう〜」

「――江ノ電もなか、ゆず餡。

いい、名前だろう…?」

「――」

「…ふふ。
食べて、みたくない…?
ゆず味の…もなか。


どんな、香りがするだろう。

どんな、味だろう…」

「…と、友雅さん〜〜っ!!」

「…ははっ、可愛いねえ〜
顔が、真っ赤だよ?


君が、そうしてうぶだから、
いつまでも、君たちは、進みが遅いんだ。


ほら、このもなかを食べて、度胸を付けなさい」



















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桂子 [HOMEPAGE]