しあわせでいてよ。


今日は、前のバイト先の社員さんだった人の結婚式でした。

招待されたのは、さくちゃん、マネージャー、
彼と仲の良かった女のコ、大ちゃん、ちぃ、それから、彼。

こんな関係になってこの日を迎えるだなんて想像もしてなかった。
でもさよならをした日から今日をひとつの目標にしてきたんだ。

もしかしたらこないんじゃないか、なんておもったり、
顔を合わせてちゃんと笑えるのかな、なんて考えてみたり。
期待と不安と、それから嬉しさと戸惑いと、胸がいっぱいで。
きっと彼はなんてことない顔して「おひさしぶりです」なんて。
そんなふうに言うんだろうなぁ、なんておもったりして。


別れてからの彼のことを、ちぃはなにひとつ知らなかった。

今日までは極力聞かずにいたかったから。
だから連絡をくれるさくちゃん以外、誰とも連絡とってなかったんだ。
さくちゃん以外のコたちは彼と付き合いがあるのかとおもってた。

だけど実際は、ほとんど誰とも付き合いなんかなかったんだ。



彼、は、

結婚式に出席しませんでした。



あの日から、何度も何度も想像していた今日を、
いちばん望んでいなかったカタチで終えることになって。
でも、それでもどこか吹っ切れた気がした。

今はもう彼がどこにいるのか、たぶん誰も知りません。

またどこかでばったり逢うんじゃないか、って
もぉ目が探したりしなくてぃぃのね。


「ひとつだけ、聞きたいんだけどね、」

結婚式のこととかで彼と何度か連絡をとってたマネージャーに

「彼は元気でいるんだよね?」

って、それだけ知りたくて聞いたのに

「・・・会ったわけじゃないからね、うーん、」

なんて言われちゃって。そうだよね、わかんないよね。

でもでも、

そんなこと言われたら気になっちゃうよ。


元気でいてよ。

笑っててよ。

しあわせにしててよ。



お願いだから、しあわせになってよ。



もうなにもかも途切れたの。あたしわかったの。
あの頃の言葉も約束もぜんぶぜんぶぜんぶ、もぉ時効なの。
離れ離れになったあの瞬間から無効になった。

だから捕らわれる必要なんかないのよ。

彼がどこにいようとなにをしていようと関係なんかない。
彼のことは好きだからまだ気になってしまうけど。
でもあたしだって縛られている必要はないんだ。

自分で自分の首を締めているだけ。

自分の気が済むまで、締め続けているだけ。

2006年09月03日(日)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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