感想メモ

2018年07月09日(月) モンテ・クリスト伯 〜華麗なる復讐〜


 最初は見る気がなかったのだが、何となく見てしまったら、結構はまってしまった。

 柴門暖(ディーン・フジオカ)は、婚約者のすみれ(山本美月)との結婚が決まっていたが、海で遭難。安否が心配されていたが、暖の素晴らしい判断のおかげで、船は無事に帰って来ることができた。

 しかし、その船に乗っていた外国人船員がテロ組織ククメットに関わっており、暖に手紙を託したことから、暖はあらぬ疑いをかけられることになる。

 結婚式の最中に、暖は警察に捕まる。何も覚えのない暖はすぐに帰れると思い、中身を読まずに署名をするが、それは警察の入間公平(高橋克典)による策略だった。

 暖は身に覚えのない罪でラデル共和国に引き渡され、その牢獄に入ることになる。ひどい拷問を受けるが、身に覚えのないため、全く答えることができない。

 瀕死の状態で牢獄に投げ入れられた暖だったが、その牢獄で脱獄を目指す一人の老人と出会う。その老人はファリア真海(田中泯)。金持ちの国を追われ、財産はシンガポールに隠していた。ファリアは自分の死を悟り、暖に色々な知識を授ける。そして、自分の財産を譲ることにする。

 ファリアの死とともに、脱獄に成功した暖は、何とかして日本へとたどり着く。すでに暖が投獄されてから15年の月日が流れていた。

 そこで暖が目にしたのは、あらゆるものが変わっている現実だった。暖がかわいがってもらっていた守尾漁業は倒産寸前。母の恵(風吹ジュン)は孤独死をしていた。婚約者だったすみれは、売れない役者だった南条幸男(大倉忠義)と結婚。一児の母となっていた。すみれは料理研究家として活躍、幸男はスターとなっており、幸せいっぱいな毎日を送っていた。

 そして、暖をはめた神楽(新井浩文)は、不動産業でのし上がり、神楽エステートの社長となっていた。愛のない結婚をして、留美(稲森いずみ)を妻としていた。

 そして、暖をはめた入間公平は警視庁の刑事部長となっていた。再婚相手の妻・瑛理奈(山口紗弥加)、娘の未蘭(岸井ゆきの)と暮らし、瑛理奈との間には一人息子もいて、順風満帆な人生を送っていた。

 暖が捕まることになったきっかけの人物・入間貞吉(伊武雅刀)は寝たきりとなっていたが、健在だった。

 暖は自分をはめた人物たちへの復讐を誓い、シンガポールへと向かう。そこでファリアの大金を手に入れた暖は、モンテ・クリスト真海として日本に帰国。復讐が始まる。

 この話、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」が原作で、名作を知らない私はもちろん読んだことはなかったのだけれど、さすがに面白い話だった。

 一話目のあたりでぐいぐい引き込まれ、拷問シーンのすさまじさに釘付けになってしまった。そして、NHKの朝ドラ「あさが来た」では、そこまで感じなかったけれど、この作品でディーン・フジオカ、かっこいいなぁと実感してしまった。

 復讐がどのような展開を見せていくのかわからず、また人間関係が複雑で、どうなってしまうんだろう?という感じだったが、最後まで飽きずに見ることができた。

 ただまあ、暖は死んだと言われていたとはいえ、やっぱり普通はみんな「暖に似てるな??とかわからないものかなーっていうのは疑問だったけど。

 原作がどんななのか、読んでみたい気もするけれど、きっと読まないだろうなー。演じていた役者さんもハードなシーンが多かったのに、お疲れさまでした…。


 < 過去  INDEX  未来 >


サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト
ゆうまま [MAIL]