サイトウ記念オーケストラのお膝元、世界のマエストロ小澤征爾が毎年指揮をする、松本市文化会館大ホールでついに私も指揮者デビューしました。
1000人の大合唱を自分の指先で統べるというのは非常に気持ちのいいものです。 好評いただいて次の話もあるとかないとか。
どこまでほんとか、怪しくなってきました。 このへんで、種明かしを。
実は1000人の大合唱を指揮したというのは本当ですが、コンサートでも音楽界でもなく、教職員組合の定期大会のはじめの歌です。 その上、練習なしの一発勝負。 指揮経験ナッシングの私なので、とにかく音楽の先生に直前でコツを教わりました。 4拍子の振り方と、歌い始めの「さんはい」って言う合図と、最後の「♪〜」でしめるところの振り方だけ・・・。
ステージの上で指揮しながら初めてその曲を聴きました。 って、ありえないよね!?
「大丈夫―?」 「応援してるからね!」 「出てきたら、せーので『きよこせんせいがんばれー!』って声援送るから」
って、ヤメテよ。 素人がばれちゃうカラ。 頼むよみんな、“ああ、いつもの彼女ね”って顔をしててくださいよ。
正味な話、参加者もみんな楽譜にくぎづけで、誰も指揮なんか見ないのよ。 伴奏の先生がちゃんと弾いてくれたので、私のなんちゃって指揮デビューは大成功で終わったというわけです。
ふふふ。 なにはともあれ、小澤征爾と同じステージで指揮しちゃったもんね。 大いに吹聴してまわっちゃお。
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