4254.0516の日記

2010年04月07日(水) “ソラニン”観賞。


 研修が終わって、ようやくひと段落。
 仕上げる予定の原稿も、明日までの締め切りに甘えて、昨夜はAlcho.を。
 今日も、朝は3h遅れて出勤。


 朝TSUTA●に行ってCDを返す。
 TURRRY'Sでmorningの予定が、自動ドアが開かず。
 中で店員さんが口をぱくぱくさせながら何か言っていた。
 ちゃんと出てきて対応してよ…。


 YUKIのAL.“うれしくって抱きあうよ”。
 すごく好きで、毎日毎日聴いてる。

 今までYUKIって、単発では気に入ったものがあったけど、AL.通して聴いてみよう
 とは思わなかった。
 声があまり好きじゃないし。
 歌詞があまり頭に入ってこない感じ(Saigenjiとか安藤裕子嬢とかは、2回くらい
 歌詞を聴けば、feelingで頭に入る)で、少し苦手にしてた。

 このAL.って、何もやることがない日曜日、予定も入れずにぼんやりと家事を
 こなしたり、ちょっと美味しいものをつまんだりしてあっという間に夕方
 …みたいな日の幸福感が漂ってる。
 ありふれた日々の幸福。
 そういうものがとても愛しい。


 MOVIE memo。

 ○ソラニン ★★★★☆
 原作が大好きで大好きで、ようやく公開。

 種田役の高良くんは、何となく台詞回しとかがぎこちなくて、「演技が下手
 なのかなー?」と思っていたけれど、だんだんその不器用さが種田なんだ
 という風に思えてきた。
 めちゃんこかっこいいんだけど、自信なさげだし、ぼんやりしていて種田っぽい。
 こなれた演技の宮崎あおいと、不器用な高良くん。
 それが、種田と芽衣子なんじゃないかって。

 やはり宮崎あおいは好きじゃないと思ったけれど、高良くんとのコントラストに
 助けられ、ありえないほど号泣…。
 周りの人たちもかなりの泣きようだったけれど、自分でもびっくりするほど。

 その泣き方は、”THIS IS IT”、“ボーイズ・オンザ・ラン”をも凌ぐ…。

 これは単なる恋愛映画じゃなくて、大切な何かを失くした人たちの物語だと思う。
 失くしたくなくて、大切に守ってきたつもりだったのに、失わざるを得ないこと
 ってある。
 恋人や友達や、そういうお互いが歩み寄って、リスクを背負って深めようとした
 関係性の中でしか生まれない親しさ。
 そういうそれぞれの親しさを失った人たちの悲しみと再生の物語。

 とにかく近藤くん(サンボ・マスター)の加藤ぶりには脱帽…。
 加藤過ぎる。
 そして演技がうまい。
 ビリーとのやり取りなんて、ほんとソラニンそのもの。
 近藤くんがいてくれたおかげで、バンドシーンに魂が宿った。

 浅野いにお的女子は、どことなく宮崎あおいエッセンスが入っている感じがする
 ので、芽衣子は宮崎あおいだろうなーと思ったけれど、映画を見てみると、
 意外と宮崎あおいは芽衣子じゃなかった。
 何かが違うんだよなー。
 ほんと、ミリ単位のポイントが致命的にズレてる…。

 映画としての深み(見る度に違う発見や複数回見ればこそ理解できる
 というポイント)はないけれど。
 “ソラニン”というマンガの世界をこの目に見せてくれたことは貴重な気がする。
 そういう意味ではもう一度見てみてもいいな。



 もう、映画が始まり、openingの時点で泣きそうになっていたから怪しいと
 思っていたけれど、泣きに泣いた。
 何が悲しいのか、何に対して泣けているのかもわからない。

 何とか家に戻ったものの、お風呂でまた大号泣。
 こんなに泣いたの久しぶり。

 自分なりに強烈な喪失の体験が続いていて、何となくそれが重なっているのかも
 しれないという気がしている…。
 『もう戻らないんだ』ということがようやくはっきりしたというか。


 不安定なわけじゃないと思う。
 ただ、泣きたかったんだ…。



 ♪BGM/YUKI AL.『うれしくって抱きあうよ』

 
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