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■ 春が来た
数日前からいきなり春になった。気温が上がり、晴れが続いた。 1回休みみたいな雨も降った。それもまた春らしい。やっぱり暖かい。
雨の予報が出た日、降り出す前にKを散歩に連れ出した。近所をぐるりと。その前々日は車で出かけた折に思い立って大きな公園に寄り、前日はバス通りに出てみた。Kも私も楽しくなっている。そういえば歩けるんじゃないか、と。 卒業式を控えて合唱の練習がきこえてくる。
おかあさん おかあさん 一日に何度も おかあさん 「一日に何度も」(高田敏子作詞・岩河三郎作曲)
りー氏のことは「たーたん(とうさん)」、じいちゃんのことは「じいじ」と呼んだりするのに、ばあちゃんや私の呼称はない。Kが泣く時、その声と涙は私、あるいはばあちゃんに向けられている。自明だからいちいち呼ばなくてもいいのか。「ぱいぱい」(「ぱぁぱぁ」と聞こえる)とは言う。胸元なんか指して、この人だあれ? と尋ねるからだけれど。 いずれにせよ何度も呼ばれている。
白梅の花もだいぶ開いてきた。 「ゆ・き」 一輪二輪ほころんでいる時には「は(あ)な」と言っていたが、これはまたなかなかクラシカルな見立てで。 次の日に、同じ梅を見て「め!」と言っていた。め。んめ・むめ・うめ。「ん」と「む」、「む」と「う」、これは日本語史の問題だ。 言語獲得っていうのははからずも(いや当然?)いろいろと根本的なテーマを示すようで、そのことが/だからこそ私には面白く思える。何を面白く思うか、其処にその人があらわれるということもまた(結局、自分と再び出会う、ということなんだな)。
2008年03月14日(金)
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