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■ なまずおんせん
なまずおんせんに行った。 (本当は漢字表記なのだけれども、なんとなく楽しいので、ひらがなで書く。) なまずおんせんはうちから近い。最寄り温泉ベスト5くらいには入るのではないか。 しかし実は今までいちども行ったことがなかった。にも関わらず、いきなり日帰りではなく、宿泊してきてしまった。お湯はいいと聞いていたから、そして場所や建物の雰囲気などは知っていたから、行ってしまえと思って。
とおくからKとOと私に会いに来てくれたともだちと泊まった。
なまずおんせんに行くよ、とKに言ったら、しばらくしてからおずおずといったかんじでKは、 「ふつうのおんせんがいいよ〜」 と言った。 (おんせんのなかに)なまずはいないからだいじょうぶ、と答えた。
なまずおんせんには白なまずの伝説がある。旅館の中にはもちろんその縁起にまつわる文や絵が掛けられている。 いま、なまずはかことられるがですか(鯰は囲って(=飼って)いらっしゃるのですか)。おばちゃん、もとい、仲居さんに聞いてみる。 「子供の頃から」育ったなまずがいるのだけれど、元は小さかったのに今では巨大に成長してしまった金魚たちに気圧されて、水槽のすみっこに隠れているという。どれどれと眺めると、そう言われれば機械みたいなのと水槽の側面のほんの僅かな隙間に身を縦にほそーくしているようなのがいる(ようだ)。ひげがあるからかろうじてわかる。
宿に何を求めるかとか、サービスって何かとか、人によっていろいろ違うとは思うのだけれど。
おばちゃんとこに遊びに行ったかんじだ。 おばちゃんちには温泉が沸いていて、しかもおばちゃんはまめなので、私はなーんにもしなくてもいい。 そして玄関のソファに座ってラジオをきいたり図鑑を眺めたり、あと、ときどきなまずを見る。
寒くなったらまた行きたいな。
(# 魚をたくさん食べたい人にはおすすめ。豪華活け作り!とかではないけど、おいしい。バイの煮付が特においしかった。)
2010年10月12日(火)
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