2003年05月01日(木)

A君


バスケ部のAくん。
1年の時から、カッコイイなと思ってて。
でも、薄く思うだけだった。
思えば思うほど、強い気持ちになってしまいそうで、
自分を抑えていた。

今年、そのA君と、同じクラスになった。
やっぱりA君はカッコよかった。
A君が級長になった。密かに嬉しかった。
3年になって1ヶ月。
昨日、A君が夢に出てきた。
ヤバイ。気持ちが段々強くなって行ってる。
ダメだと自分に言い聞かせる。
でも、A君が気になって、A君を目で追ってしまって、
古典の時間、A君が当てられた問題を答えるその声に耳を澄ませながら、
とてもドキドキしていた。

昼休み。
今日はお弁当を忘れてきたので購買のパンを買いに行った。
かなり混んでいた。
3限の終わりにA君が、
「12時40分から運動会の役員を決めるから教室に居てください」
と連絡していたけれど、ちょっと間に合いそうになかった。
40分になってもまだ前に10人くらい居たので買わずに教室に戻ったけれど、
A君がまだ来ていなかったし、
希望の役員を言っておいてあげると友達が言ってくれたので
もう一度購買に行ってパンを買った。
教室のドアを開けたら
「紀生、何やる?あっ、何でもない!(笑)」
とA君にいきなり名前を呼ばれた。
はてなマークを飛ばしていると、
運動会の希望の役員を、
私の変わりに友達が伝えたのを忘れて聞いてしまったらしい。
席につきながら、
初めて話しかけられたのと、初めて名前を呼ばれたので(しかも呼び捨て!)
嬉しくて仕方がなかった。
嫌いな本名も、A君が呼んでくれたことで、少し好きになった。

午後の授業はフワフワしたまま受けた。
A君のことで、フワフワしていた。
昼休みにA君がかけてくれた言葉を、声を、何度も反芻していた。
先生の声が、左の耳から右の耳へすり抜けていく。

部活の時間も、フワフワしていた。
昼休みの出来事が、頭の中をグルグルしている。
フワフワ。フワフワ。
地に足がついていないみたいだ。



同じバスケ部の、Mちゃん。
でも、一緒にいる所、見たことないし。
本当なのかなぁ。
ベタベタするの嫌いなのかなぁ。

帰り道、A君と1年の時にクラスが一緒だったNっちにその事を聞いてみたら、
「あ〜、そうらしいね」。
ガックリ。やっぱり。そうなんだ。

Mちゃんは、部活の先輩の、ナツミさんの妹さんだ。
Nっちがナツミさんから聞いた話だと、
ナツミさんが家に帰ったらタッチン(A君)が鍋を食べていたらしい。
しかしナツミさんは、
「あたし、タッチン好きだから、まっ、いいかと思って
一緒に食べちゃった〜」
だそうだ。ナツミさん最高。
ていうか、わぉ。家族も公認。
A君は1年の時、同じクラスのSちゃんが好きだったらしい。
Sちゃんは色素が薄くて、色白で、目も灰色っぽくて、
髪の毛も栗毛色で、(でもこれは染めているのかもしれないけど)
とても可愛い子で評判だ。なんか、オランダ人っぽい感じ。
で、A君はSちゃんに告白したのだけれど、フラれて、
もう一度告白したけれどフラれて、
で、Mちゃんとくっ付いた、という話を聞いて、
Nっち曰く、「よかったねぇ〜」。

それからNっちと別れて、
1人で自転車に乗りながら、気持ちが暗くなっていくのを感じた。
知らなくても良いものを知ってしまって、ショックを受けていたんだと思う。
A君に対してはよくわからなかった。
好き、なのか、そうでないのか。
A君をアイドルのように見ていて、気持ちが踊っていたのかもしれない。

明日、私はA君をどんな目で見るんだろう。




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