英国留学生活

2003年11月04日(火) 本当のファントム

別に昨日見たファントムが不満だったからではなく、
元々今日は、The Phantom of the Operaを見に行く予定だった。
やっぱりすごくいい、ファントム。

でも、オーウェンさん痩せてください。
いきなり失礼ですみません。
でも本当に深みのある声で、歌はとってもいいのですが、
やはりファントムがタキシード、ぱっつんぱっつんだと
辛いのですよ・・・。
クリスティーヌは、The Phantom of the Operaの最後の高音が
ちょっときつそうだってけど、全体的に綺麗で良かった。
容姿も小柄で華奢でいいし。
あれほどの高音を柔らかく歌える、オリジナルキャストの
サラ・ブライトマンは本当にすごいんだろうな、と思う。
マイケル・クロフォードの独特の高音もすごく好きだけど。
"I am there, inside 〜♪"の所なんかね。

あと、マダム・ジリ、やっぱり好きだな。
今回前のほうだったのでマスカレードのシーンが良く見えたけど、
牧人役が兼役している踊り子が、マッドハッターが踊っているみたいで、
面白かった。
昔、ボストンで始めてみた時には後ろの方過ぎて、
舞台の奥の方が見えず、奥の階段の上から出てきたファントムが、
"Why so silent, good messieurs?"と歌う所で、
ファントムが見えていなかった私は、"So, why?"と思った。

『オペラ座の怪人』は、もともとの原作も好きだけど、
このロイド・ウェバーのミュージカルも、スーザン・ケイの
リメイク版も、誰のだか忘れたけどドラマもすごく好きだ。
リメイク版は、イメージを崩されるのがいやで、随分手にとるまで
迷ったが、(本屋で不審人物やっていたし)見事に行間を
埋めていたと思うし、心理描写も納得いくものだった。
作者はすごくすごく、ファントムが好きだったんだろうなーと思う。
(あれは、ラウルが好きな人には勧められない。)
ドラマも『ファウスト』のマルガリーテ役のクリスティーヌが、
舞台上で歌えなかった時に彼が、マルガリーテ役のパート歌って、
導いてやるのが、すごく好きだった。
パヴァロッティはキング・オブ・ハイCだが、あの歌はハイGまである。

二次創作は、原作に思い入れがあるほど手をつけにくいが、
自分の疑問に思っていた部分なんかが、解明されてたりすると、
嬉しくなる。ああ、この人(作者)も、ここ気になっていたのね、と。
ホームズ物のパロディでもそういうのがあるし、
例えば、TTTのぶなの骨が、水で自分の火を消しているのを見て、
ああ、PJもぶなの骨の生存が気になっていたんだなあ、と
勝手に思った。

それにしても、斜め後ろの席の日本人家族が曝睡していたのは、
まだいいとしても、(パフォーマーには失礼だが)後ろの
舞台が盛り上がる所で必ず喋る、外国人、やめて欲しかったわ。


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