ゼロの視点
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2009年06月26日(金) Velibですっ転ぶ

 昨今、自転車狂となりつつある私だが、調子にのってこぎまくっているうちに、とうとうすっ転んだ。レピュブリックからサンマルタン運河沿いの道に出た交差点でのことだ。

 その日、いつもように借りた1台のVelib。乗った瞬間、あ、この自転車の車軸が微妙に狂ってる、とわかったが、面倒くさいので、そのまま乗ることにしたのが悲劇のはじまり。車軸のバランスが変で、グラグラしやすいVelibはたくさんあるのだが、ま、いつものこと、ぐらいに思っていたのだが・・・・・。

 赤信号だったので、ちゃんと交差点でとまり、信号がかわるのを待っていた私。いつもだったら、かなりの確率で信号無視している、というのにだ。

 いつもと違うことするとヤバイのかわからないが、信号が青になったので、ゆっくり漕ぎ出したところ、妙に自転車がグラグラと感じて、そのバランスを取り直そうと、左足のペダルに力を入れたら、ズリっと靴底がすべってつま先とヒールの間の、土踏まずの部分の深い谷に、ペダルが挟まってしまった。

 その瞬間、完全に左足の自由を奪われた私は、なすすべもなくあっという間に交差点のど真ん中で、ド派手にすっ転んでしまった!。幸いにも、私の後ろにクルマがいなかったからいいものの、もしそうじゃなかったら・・・・、と思うと、あとになってちょっと冷汗。

 地面に自転車といっしょに、ぶさまな姿でねっころがっている自分に気づいて、慌てて起き上がろうとしている私に、可愛いフランス人の女の子が手を差し伸べてくれる。さりげない親切に、お礼をいうのだが、なんだか転んだショックでテンパっているのか、私の口から出てくるのはひたすら日本語(爆)。

 『いやいや、本当にどうもすみません、ありがとうございます』と何度も何度も日本語で繰り返し、ぺこぺこお辞儀しているアテクシ♪。可愛い女の子はフランス語で『大丈夫ですか?』と尋ねているというのに、その後も、ひたすら『大丈夫です、どこも打ってません』等と、ずうっと日本語でやりとり。母国語のパワーってのはすごいものだとつくづく感心してしまったほど。

 その後、気持ちを取り戻し、再び自転車に乗ろうとした瞬間、今度はサドルが落ちた!。落ちた・・・、というのは、自分の高さに調整してあったサドルが、すとーん、と、一番下まで下がってしまったという、こと。まさにふんだりけったり。

 これじゃしょうがない・・・・、ということで、とりあえず交差点を渡りきってから、サドルの調節および自転車の点検でもしよう・・・・と思い、トボトボと自転車を押し歩きしていると、またまた親切そうなフランス人青年が私に話しかけてきた。

 彼は、どうやら先ほどの可愛いフランス人の女の子との会話を聞いていたみたいで、私に必死にフランス語訛りの英語で話しかけてきて、サドルを直してくれようとしてくれる。“あ、それ、自分でやりますから・・”と、また日本語で言っている私(汗)。なので、相手に伝わっているはずもなく、日本語で話しているうちに、彼がサクっとサドルを直してくれて、あっという間に一件落着。

 その後、事故現場から一番近いVelibステーションに行って、違うVelibをゲットしたのはいうまでもない・・・・・。派手にすっ転んだわりには、どこも打たず、ちょっとだけ左ひじをすっただけですんだだけで、よかったよかった・・・・・・・。



                 故意に壊されたVelib 


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