2025年04月20日(日) |
保育士試験二日目の電車にて |
始発駅では空いてた電車も、最初の停車駅でたくさん乗ってきて座席が埋まった。 俺の隣にも、お姉さんが座った。
お姉さんが鞄から本を出した。 そして広げた。 え?! それ…保育士試験の参考書ですよね?!
俺も同じ参考書を広げて読んでいた。 なんか、気まずかった。 こんなおっさんが保育士試験とか、恥ずかしい気もしたし。 (初日を見る限り、俺より年上のおじいちゃんみたいな受験生もいましたが)
俺はお姉さんに気付かれる前に、参考書をしまおうか迷った。 いや、別に恥ずかしいことじゃないか… なんて思ってたら、隣のお姉さんが(まさかの)声を掛けてきた。
「あれ?保育士試験ですか???」
こんなおっさんに声を掛けるお姉さんがいるのね… なんて思った。 正直、びびった。
え? あ…はい、そうなんですよ… 「わー!私もそなんですー!!」 そう言って、俺に参考書を見せてきた。 同じだと思った参考書は、実際には違う物だったが、ばっちり保育士試験対策の参考書だった。
「ちょっと話してもいいですか?」 ええ、構いませんよ…
「あのぉ…昨日の後半2科目、難しくなかったですか?!」 あ、はい… 私も全然解けませんでした。 過去問に比べても、難易度が高かった気がします…
「ですよね!そうですよね!過去問なんて、全然役に立たなかったですよね! 酷くないですか?!私、2回目なんですけど…今回も絶対に駄目ですよ… あれ、落とすための試験なですかねぇ?! たくさん落として、また受験料でも取りたいんでしょうか?!」
一気にまくし立ててきた。 明るくておもしろいお姉さんだ。
結局、そのまま話し込んだ。 電車で女性から話しかけられたのなんて人生で初めてだし そのまま試験会場まで…30〜40分くらいなか… とても初対面とは思えないくらい打ち解けて話した。
まあ、彼女の人柄だろう。 俺は人に会わせるタイプだから。
彼女の話をまとめると… 川崎市在住。 既婚者で、子供が二人いる。 高卒で子供に関わる仕事をしてたけど、将来のことを考えて国家資格が欲しくなった。 高卒だから、受験資格を得るために実務経験をしてきた。 資格取得のための学校に通った。 音楽が駄目だから、幼児用ピアノ教室にも通った。 今回2回目の試験で、これで全部合格しようと思ったのに… もう3回目確定ですよー!いやだー!!だそうで。 年齢は…
お若いのに、ずいぶん努力されてて、偉いですね! 俺がそう言うと、彼女は 「え?!全然若くないですよー!!この歳で3歳の子がいるなんて、びっくりでしょ?!」 なんてこと言ってたくらいだから 俺には30代に見えたけど、もしかすると40も超えて… もしかして40半ばくらいにだったのかもしれない。 わかんないけど。
とにかく、昨日の試験の難しさを分かち合える人と話したかったそうで。 それは良かった。 俺も楽しかったし。
試験を受ける建物が違ったので、大学構内でお別れ。 「お互いがんばりましょうね!!」 そうですね! お姉さんは本当にいい保育士になれると思います。 がんばってくださいね!
一期一会のいい出会いでした。
さあ、二日目も頑張るぞー!
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