『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2015年09月09日(水) うすなみももいろ。

たまにはひとりきりで
ねむる日があってもいいじゃないかと
からだのちからを抜いて着ていた服を放って
鍵のかかった部屋で息をはく。

だれかがいる、なのにひとりなのがかなしくなさけなく
それでも人生のなか大抵のまいにち
わたしは誰かとおなじ部屋でねむった
どこか憎んだりしていてもおなじ空間

ひとりきりの密室は
とても安心で、でも
さびしいね
不安に喰われそうになったとき握る手がなくて

……そんな、いい話みたいなことじゃない。

いちばんことばを話したかも知れないぬいぐるみがいたら
それだけであるこころもちはたちまち紛れてゆくだろう。
わらっていない、わたしの好きな顔で
たくさんのことを吸いとってきた伴走者

きみのはじめてのともだちは、誰でしたか?

うすももいろのうさぎをわすれてきた
ベッドサイドの白熱球で照らされた
うすぐろく黄いろな天井をみながら
あなたを思っている


9月8日、にじむ深夜に、真火


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