いきてゆく計画みたいなものは、なかったとおもう。
たとえば学校は大学まで行くだろうとか、それくらいで 止まっていてその先はあまり
夢のなかのことのような。 余生のような。
結婚ということをした。
なのに、今ごろになってもまだ 帰りたいところがみつからない または なくなってしまった。
外に出るのがひとくろうであるくせに いちど出ればいつまでもふらふらとしていたい理由に気づくと いつまでこうしているんだろう、と じぶんを蹴飛ばしたくなる。
はやくどこかにかえりたい。
忠実なねこがごはんを待っているから わたしはあのうちに戻ってゆく。 夜や雨をしのぐ屋根も、たべものもある。
彼岸花をみた日に、真火
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