睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜 Copyright (C) 2002-2015 Milk Mutuki. All rights reserved 道標|過去へ|それから
「ねぇ、母さん。次の参観日はこれる?」 いつ言おうかな・・・先生に言ったほうがいいのかな。 参観日のあとの面談で言おうと思ったけど、今回も無理そうだし。 母さんはやさしいけど僕の話を聞いてることはほとんどないんだよな。 でも、こんな苦しいのにいつまで我慢すればいいんだろう。母さんに気づいてほしいのに、先生も気づいていいはずなのに。 ・・・・・・・・・もしかして僕はここにいてはいけないのかな?僕がいなければ母さんも仕事でもっと頑張れる。遅くに帰っても僕の心配しなくてすむし、僕母さんの邪魔してるのかな?学校へ行っても同じだ。僕は邪魔なだけ。そうか僕がここにいることがいけないのかもしれない・・・・・・・ ・・・・・・・・・雪だ・・・・・・・・・ゆっくり降りてくる、僕は雪の代わりに空に上っていくみたいだ・・・・・・・・雪・・・・・・・・一面の雪・・・・・・・・
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