母のタイムスリップ日記
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2014年03月31日(月) 98歳


朝「お誕生日おめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えたがまだ寝ぼけ眼で「?」という感じの母だった。

朝食介助をして全量食べてくれた。
朝は特に代り映えのない食事だった。

デイへと送りだしてから利用者さんを訪問。
今回も金曜日に急な依頼があった。
母の帰宅時間を考えるとすぐの対応は無理で月曜で良ければと受けた。

訪問すると買い物のメモがびっしり。
わっ!今回も10キロ近い買い物量だった。

お米5キロをはじめとしてうどん・そば等を相当量。
歩行ができないのだから荷物を持って帰宅なんてできっこないので仕方がない。せめても少し分けて貰えればいいのだが利用する人にしてみればその分利用料がかかるのだから節約はやむを得ない。

行きはとっとこ歩いて出かけて…。
利用者さんの利用するスーパーへ。
我が家ではあまり使わないので陳列ケースがわからなくてきょときょとしながら買い物を済ませた。
帰りはバスで。

利用者さんに活動の印鑑を頂き 終了。
「こんなにいっぱいで重かったでしょう。ありがとう♪」と言われると重かったことなどスコンと忘れてしまう。

家に戻ってお昼を済ませて今度は家の買い物。
誕生日なので母の食べやすいケーキを探して…。
近くのお店は定休日で…。できればおいしい物を食べて貰いたかった。

夕がたデイより戻った母。
今日も申し訳なさそうに「今日は起きていたのですが嘔吐しそうで食事があまり取れませんでした」と。そして「お誕生日だったのですね」とカードを手渡しされた。特にお誕生会は予定されていないようだった。

お祝いの善はテーブルに準備しておりトイレ誘導後すぐに始めようと思ったが
母とても眠そうだった。
そこでちょこっとベッドに横になって貰った。
なかなか目覚めなくていつもより遅れること1時間余。
ケーキを口に運ぶと目をパチッと開けてくパクリと食べ始めた。
「ハッピィバスデイ…」と歌うと目を細めて「おめでとうございます」というと私をじっと見つめてコクリと小さく頷いてくれた。

お刺身やら菜の花のお浸し。大根の煮物。ヨーグルト。お汁。ケーキ。お茶と次々に食べきった。
落ち着いた目で起きている。
休息後 トイレ誘導すると「大」を排出。

お昼をほとんど食べてなくて 帰宅後も目を開けずに心配したが…無事今日も過ごせた。
一時は食べさせないほうがいいのだろうかと思ったりしたが 特に問題はなかったので良かった。
この間に熱を測ったりしながら様子を見ていたが問題になるようなことは見当たらなかったのだ。
言葉が話せないのでよくよく見ておかないと不安になる。

食後しばらく起きていてもらっていつもより遅く入眠。
その後もぐっすりと眠っている。

今日は介護仲間よりメロディー付きの誕生カードが届いた。
娘も風邪をひいているのでメールで「おめでとう」とあった。

数えで99歳だ。
大したものだと思う。
最近は寝ていても笑うことはないが 体調の悪かった時期みたいに泣くことも叫ぶこともない。
引くなりに安定しているのだろう。
母から話しかけることは全くない。発語もめったにない。
はなしかけにすら無反応の時もある。

時々ジレンマを感じるが こちらの話は届いているなと感じる。
これからもあれこれ起きるのだろうが それは極力少なく逢ってほしいと願う。母とともにゆっくりゆっくり歩んで行きましょうっと。


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