告白。ただ、どうしようもない、告白。

2005年06月29日(水) 父は自殺。

私の親は、私が小さい頃に離婚した。
17、18歳頃まで、私は写真でしか父親の顔を見た事がない。
そう。17、18歳頃に、実物を一度見た。
家族で食事、の名目で行ったレストランに、何故か座っていた白髪の男性。
見た瞬間ピンと来て、その場で引き返した。
その白髪の後姿を見たきりだ。
あ、じゃあやっぱり顔は写真で見たきりだわ。



一人暮らしの頃、市役所だか区役所だかから封筒が届いた。
内容は

「貴方のお父さんが生活に困っています。
 援助してあげてください。
 援助をできるにしても、できないにしても、
 必ず同封してある封筒で返信してください。」

というもの。
…は?と思った。

何で私がそんな顔も知らない、会った事もない人に毎月お金を送らなければいけないのよ。
冗談じゃない。

「アルバイトという身で金銭的に余裕が無いため、援助できません。」

そう書いて返信した。


その後1年も経たないうちに、父は、飛び降りて死んだ。



正直、ショックは殆ど受けなかったの。
今でも、あくまで他人事のように捉えている。


父は、金銭的な理由により自ら命を絶った。
私があの時お金を援助していれば、彼には違った未来があったのかもしれない。
それは、すぐに頭で分かった。

でも、ショックも罪悪感も無かった。
今も、たぶん、この先も。

……。

私は、どんどん、麻痺、していっている、のだろう、か………。


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深海 [MAIL]

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