2005年06月27日(月) |
母が、躁病になった時。 |
母はすごかった。 大暴れ。 暴言吐くし、泣き叫ぶし逃げ惑うし。
なんでだろーと、深海は何も言わずにただ思っていた。
見た目は母。 そこにいるのは確かに母のはずなのになぁ。
「私の頭がおかしいんです! ごめんなさい!」
叫びながら自分の頭をガンガンと殴っている姿。
「助けてー! 殺されるー! 嫌やー!!」
泣きながら兄の部屋に駆け込んだ、その切羽詰った声。
直視できません。 受け止められません。 嫌なのです、見たくないのです、聞きたくないのです。
ああ、どうしてこんなことばっかり。
私が泣くのはありきたりだけれど夜布団の中。 嗚咽も何もない、ただ自然にツーッと涙が流れるだけ。 別段、泣いていると意識せずとも勝手に流れた。
涙なんてストレス解消の一つの手段に過ぎない。 以前見たテレビ番組で言っていた言葉。 大きく頷けた。
貴方には思い出すだけで涙が流れる思い出ってありますか? それは、どんなもの? やはり、抉るような痛み? それは、今も息づいている?
私には、あります。 思い出すだけで泣ける、そんな思い出。
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