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都会の猫裁判 2003年06月12日(木) | 今日の三面記事に、神戸での野良猫訴訟について掲載されていた。野良猫の糞尿の匂いが限度外であり、店の営業妨害だとして、エサをやっていた隣家や近所の住民に賠償命令が下された、という内容のものだ。テレビなどでも、この手の苦情や相談をよく見かける気がする。 訴えられ、加害者の烙印を押された猫たちの行き場は一体どうなるのだろうか・・・。やるせない。 以前、私も何も後先考えず、野良猫だったねこえにえさを与えていた過去があるので、心も耳も痛い話だ。 マナーの問題、しつけの問題、地域の問題、色々ある。もう、生理的に無条件に猫がイヤなんだ、っていう人がいるのもよく分かるし、仕方がない。 極端な話、私だって隣人がヘビやらゴキブリやらの愛好者だったら、いつ迷惑をこうむるかと戦々恐々として暮らし、1匹でも我が家に迷いこんで来ようものなら、怒鳴りこんでしまうかもしれない。同じ事なんだと思う。 今は、猫エサは外には置かない。でも、猫用の防寒ハウス、水瓶、トイレはビジター猫が使っていても黙認している。これで多少でも余所のおうちで猫が排せつする回数が減れば、近隣の「猫の糞尿がくさい」という事態も減らせるかもしれない。ウチの庭の悪臭もかなり改善された。以前は発情期になると、さかったオス猫が庭や外壁にオシッコをしていくので、たまらなかったのだが、猫砂を入れたパブリック・トイレを設置してからは、だいぶ軽減された。(でも、やっぱりねこえにアピールしたい奴は壁一面にひっかけていったりする。) 最低でもエサをあげるなら、トイレを置く、くらいの事はした方がいいのかもしれない。(それでも、猫嫌いの人には理解されないかもしれないけど。)野良であっても、人間にエサをもらう事でしか生きられない猫もいる、いくつかの家をかけもちで渡り歩く猫もいる。そういう曖昧な猫たちが平和に暮らすために、日々努力している方々がいます。猫が好きなら、そういう方々の努力を無にするような事は慎むようにして欲しい・・・。 私も2度と、軽率な行動は取らないように、今できる事を考えて、愛する4匹の猫たちの穏やかな暮らしを守ってあげたいと思うのでした。 |