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◆ 2005年08月17日(水)
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女の敵は、オンナ
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「お疲れ様、今回はどうだった?」
夫の実家を後にして約30分後、車を運転しながら夫はこう聞いてきた。 いつもなら楽しかったと答えるのだが、うん....と言ったきりしばらく沈黙した後、
「疲れた....。」と答えたきりだった。
実際のところ言いたい事は山のようにあるのだが、ひどい倦怠感と疲労感で 思考も低下していたこともあって、答えるのも面倒になっていた。
しかし、こうやって気遣ってくれることには感謝している。 例え滞在中のフォローが全くフォローになっていなかったとしても。 こういう気遣いがあるうちは、まだまだがんばれるかなという気にさせてくれるものだ。
--------------------- 一般的に九州と言う土地柄は男尊女卑がきついことが知られているが、 大阪であってもうちの家での父の男尊女卑の考え方は、相当なものだ。
女はかくあるべき。という凝り固まった考え方を小さい頃から延々聞かされている私には 男のそれを見聞きしたところでそれほどの驚きはなかったかもしれない。
むしろ驚いたのはそれを女の方が受け入れて自覚してしまっていることだ。 今回集まった夫の兄弟関係の家族3組。総勢9人、義理父母を入れて11人の大所帯の 身の回りの世話や朝昼晩の食事の支度、洗濯や買物を一手に引き受けてこなしたのが 夫の姉である。
自分が生まれ育った実家ということもあって一番勝手がわかっているから必然的に そうなってしまったのもあるが、それを補佐するのが私たち兄嫁と弟嫁の私であるが、 なにせ殆ど良くわからない私には何をどうすればよいのかもわからないし、 また聞きながらやるのも効率が酷く悪い。
最初の頃こそかなり気を使ってがんばったけども最後の方では子供を理由に殆どハンスト状態で 部屋にこもらせてもらっていた。出来損ないの嫁だったのは言うまでもない。 逆に兄嫁の方は義理姉と年代も近いことや子供が居ない事で煩わされる事もないからか、 仲良くやっていたように見えたが、心中かなり気苦労していただろうと思う。
私が引っかかるのが、男集の縦の物を横にもしない体たらくぶりと、それを気にも留めない女の反応。 確かにここ一番という場面になると男が出張って行事を進めていたが、 実際、法事の一番大変な部分と言うのは影の炊事全般だろうと思う。
ひっきりなしに訪問してくる親戚たちのお茶だしやお供え物の処置だとか、 息つく間もなく一日が暮れていたように思う。
加えて大量に出る洗濯物を洗って干して畳むだけでも半端な量ではない。 これは私が殆どやっていたが、畳んだものを義理姉に全て畳みなおされたのは凹むこと大である。 ムカッと来たが、横から畳み方を盗み見して「これでどうだ!」とやる方もやるほうか。
しかし大人数の食事の支度をあのクソ狭く使いにくさ爆発の田舎独特の台所で 殆どこなした義理姉にはかなわないなと、正直思う。 それに引き換え、箸の一つも並べる事もなく、自分のお茶一つ入れる事もなく寝転がって 食事が並べられるのをタバコをふかしながらぼけっと待っている男どもを 文句も言わずにやってあげる女の心境と言うのはどうなのだろうと思うことしばしば。
「テーブルの周りをぶんぶん飛び回るハエのように動いていたのは女ばかり。」
大阪へ岐路につく道中、私は夫にこう表現した。 夫は苦笑しながら
「まぁいいんじゃない?」と答えるにとどまった。
いいんじゃない?
もちろんよその家事事情なんて私の知った事ではない。 それでよしと女が思い、上手くその家庭が回るのならそれはそれで何も問題はないだろう。 しかし、それが日本全国全ての女がそうあるべきと思われるのは合点がいかないと思う。
それにしても、昔の台所ってのは非常に使いにくい。 義理父が、自慢げにこの家の製図をワシが全て引いたと言っていたが、 その父の女への考えが全て表現されたかのような狭苦しく貧祖な台所である。 全体が質素であるなら、それは仕方がないと思えるが華美な仏間と居間に比べるとあまりに バランスが悪い。時代が時代だっただけに仕方がないのかもしれないが、 それにしても未だに文句も言わずそのまま給仕をし続ける女ってのはどうなのだろう。
別に炊事洗濯を手伝わせろとまで言うわけではないが、自分の箸や茶くらい自分で準備させて しかるべきと思う私は、きっとこんな田舎では3日で追い出される事必須だろう。 それはきっと男からだけでなく、きっと女の側からも同じような評価が下される。
この間の税制調査会では専業主婦のための「配偶者控除」の削減などが提言され、 何もせず家でごろごろなどと専業主婦批判がされていたが、どうしてどうして。 まだまだ地方圏では、家でごろごろなどはさせてもらえないのが女である。
が、また、それを甘んじて受け入れているのも女なのかもしれない。
本当の不公平は、家事を一手に引き受け、代わりにもらえる特権がなくなることではなく、 パンツ一つ洗わない男を、女が作り出している古い慣習そのものではないだろうか。
いや。
これはたぶんに、慣れない田舎で不出来な嫁の烙印を押されているだろう私の ほんの戯言にしか過ぎないけども...。
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