私はこれまでずっと、私の一番奥にいる空洞に背中をもたれかけて決して顔を見ることなくいろいろなことを語り合ってきたんだ。だけど最近、空洞の方が私の顔を覗き込もうとしていることに気が付いてしまったんだ空洞の顔を見てはいけないよ。そう誰かが言っていただから気付かれないように離れようと思ってたのに背中にいると思っていた空洞は最初からずっと私の目の前にいたんだ。