華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜 | ||
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2005年11月03日(木) 秘密営業。 〜激しい律動〜 |
<前号より続く> 綾乃自身から抜き取った俺自身。 抜き取る瞬間、腰をくねらせ、短く甘い声を上げる。 綾乃の愛液がしっとりと纏わりついていた。 そしてゴム一枚隔てた内側は、白濁の俺が注がれている。 本気で高まった、何よりの証拠だ。 「凄く気持ちよかったよ、綾乃ちゃん」 「・・・いいね」 「何が?」 「こんなに激しく抱かれたの、初めて・・・いいね・・・」 「激しい?痛かった?」 「ううん・・・だって、私、優しい抱かれ方しか無くて・・・」 「ごめん、痛かった?」 「ううん、何だか『女』にされたって感じだったの・・・燃えちゃったぁ」 俺は時間が無い事を懸念して、初めから激しく責めた。 俺自身も、少しでも早く満足できるように。 綾乃にとって、激しい男の律動は初めての経験だった。 その時、部屋をノックする音が鳴った。 「綾乃ちゃん、時間とっくに過ぎてますよ。急いでー」 「ヤバイ、急ごう!」 俺は大急ぎで服を着た。 綾乃は動かない。 「どうしたの?」 「・・・動けないのぉ、力が入らなくて」 「腰が抜けちゃったのか・・・」 「何とかするから、早く着替えて出て」 俺は急いで着替えを済ませ、ようやく寝転んで下着を付け出した綾乃を見遣った。 チップを渡そうと財布をまさぐると、綾乃は予想しない言葉を発した。 「早く出て!要らないから、早く!」 「え、いいの?それじゃ俺、また来るから!」 「本当・・・?」 部屋を飛び出た俺は、平静を装って店の扉を開け、エレベーターで階下へ降りた。 時計の針は午後6時を指していた。 濃密な35分間。 一瞬の、眩い夢のような出来事だった。 しかし心地良い倦怠感が緩やかに全身を包む。 紛れも無い、事実だった。 一週間後の日曜日。 俺は電話で綾乃の確認してから店に赴いた。 受付で覗きコースを注文し、一通りのショーを見通す。 今回はチャイナドレスだったが、見せ方は前回と同じだった。 その後延長で全裸コースを注文し、前の個室に通された。 薄いドアを開けた。 俺の見た綾乃は声を上げて喜んでくれた。 「本当に来てくれたんだぁ!」 「気に入った人だからね、また会いたくなっちゃった」 「ありがとう!優しいのね」 「そうかな?」 「でもね、今日は秘密営業できないよ・・・生理だから」 「いいよ、別に。綾乃ちゃんに会いたいから来たんだもん」 「・・・え?」 急に真顔になった綾乃。 「本当に?」 「ああ、マジで・・・あれ、何か気に障った?」 「・・・」 無言になり、ただ真正面から俺を見つめる綾乃。 正直、俺はどうすればよいのか戸惑った。 「・・・ごめんなさい、ちょっとドキドキしちゃった」 「何だ、怒ったのかと思った(笑)」 「そんな事無いよ。優しいもの、お客さんって」 「この前も言ったね、その台詞って(笑)」 「覚えてるよ・・・だって、本当なんだもん」 綾乃は俺をマットに寝かせ、丁寧におしぼりで拭いてくれる。 俺自身を手にとり、ローションを軽く垂らして手で擦り始めた。 俺も、綾乃の乳房を手にとり、乳首を指先で転がす。 「この前って、あれからどうだったの?」 「大丈夫、ばれてないから(笑)でもね、仕事にならなかったよ〜」 「どうして?」 「もう何されてもくすぐったくて、笑い転げてた」 この日は綾乃を気遣い、秘密営業は望まなかった。 男としては、半ば残念である。 しかし彼女と携帯メールのアドレスを交換し、連絡を取り合うことにした。 「これで店にいつ入るのか、いつ行くか連絡できるね」 「平良さんって言うんだ・・・優しそうな名前ね」 「そう、綾乃ちゃんの本名、教えてよ」 「私?聡子・・・おばさん臭いでしょ?だから綾乃でいい」 「聡子ちゃんね。本名も携帯に登録しておこうっと」 「ね、必ず連絡頂戴ね・・・」 「ああ、必ず入れるよ」 「次は・・・大丈夫だと思うよ」 「何が?」 俺の耳元で、さも恥ずかしそうに囁いた。 「ヒミツエイギョウ」 俺も囁き返す。 「サトコトナラ、ヒミツエイギョウシタイ」 「・・・やだぁ」 くすぐったそうに俺を突き放す素振り。 美人なのに、可愛い女だ。 <以下次号> |
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