Spilt Pieces
2007年05月17日(木)  わらう
人間は、笑うことができる高等動物だ、と言う人がいる。
我が家の愛犬の様子などを見ていて、
首をかしげたり、拗ねたり、喜んだり、
表情はないけれど、その豊かな表情から、
本当は犬も笑っているのでは、と思うのだが。
きっと、定義しているのが人間だから、
「笑う」の基準も、人間寄りなのかもしれない。
無学な私は、漠然とそんなことを思いつつ。


学生の頃、あまりにもよく笑っていたら、
母に「若さっていいわね」と言われた。
その当時は、笑うことなど当たり前で、
それと同じくらい泣いていたのかもしれないけれど、
とりあえず、
笑うことは容易だった。
感情…というより、環境によって。


今、笑うのは難しい、と感じる日が多い。
少し疲れ気味なのかもしれない。
泣くのは簡単なのに。
思うことが多すぎて、
それを防ぐ為に「スイッチオフ」を試みて、
やっぱりうまくいかなくて無理やり笑って、
それも続かなくなってはいきなり落ちて。
たぶん、周りは、
すごく扱いにくいと思っているんだろう。
自分でも、どうしたらいいのか分からない。
会社に来るのが苦痛。


何かをしようと思っても、
仕事の終わる時間が日によってあまりにも異なるので、
予定も組めないし疲れも抜けない。
言い訳だが、その結果、何もせずに寝てしまって、
そんな自分を嘆いてまた朝が始まる。
社会人になったら誰もが直面することだろう。
忙しくなくても、拘束時間の短い日があっても、
だからといって、心が疲れない証拠になんかならない。


どういう基準で、どれくらい我慢したらいいのだろう。
人間関係がこんなにも難しいとは思わなくて、
生まれ育った環境や常識の範囲がまったく違う人たちと、
話を合わせるのがこんなにも苦しいとは思わなくて、
我慢しているのはきっと、
私だけではないのだろうけれど。


笑うのは、とても難しい。
特に、笑えないことがたくさんある場合には。
何がなくても、何を失っても、
自分だけは満開の笑みの中で笑えるような、
そんなポジティブな人間になりたいと願う。
それが本当に「笑える人」である気がするから。
いつか、なれるんだろうか。
とりあえず今は疲れてしまって、
先が見えない。
見る気になれない。
社会人になっていまさら、
「登校拒否」したい気分が分かってきた。
転校直後の孤独でも、
何とか学校に行っていたはずなのに。


笑いたい。
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