あお日記

2002年12月06日(金) ハイキング


 宿泊のことなど何も考えていなかった割に荷物はボストンバッグ1つくらいあって、それを肩にかけて動き回るのは著しく体力の消耗を招いた。山の麓にその大名に縁のある古びた神社があったのでそこで荷物を預かってもらうことにした。もっとも、早朝ということもあってか人影が見当たらないので境内にそのまま置いてきただけだ(笑)。

 その山はある程度上までは車でも上がれるので車道に沿ってジグザグに昇っていった。場所によってはそのジグザグを直線的にショートカットできるのだが、城跡というのは元来マツの木を意図して植え込んであるので、400年を経た現代ではすっかりマツタケ山と化していた(笑)。なのでヘタに奥地に無断で侵入すると罰せられる恐れがあった。仕方がないので決められた登山コースをそのまま登っていった。

 山の中腹辺りで西側に視界が開けた。天気も良好で秋の空気も澄んで、湖の真ん中に浮かぶ小さな島を際立たせた。2,3歩進んでつかめば届くような感覚だ(実際は10キロ程距離がある/笑)。今現在でもその風景は忘れていない。殺し合いの果てにも情緒を楽しむ刹那はあっただろうか。

 山頂付近で一通りの散策を終えて下山する頃には、さすがに燃費の良い私の腹も空腹感に襲われた。朝から飲まず食わずで歩き通して脚にもかなりの疲労感がある。再び最寄の駅に戻ったのは午後3時ごろだったと思う。そこからターミナル駅まで行って帰りの切符を買った。



 < 過去  INDEX  未来 >


あお [MAIL]

My追加