2005年06月21日(火) |
_/_/_/ Help! _/_/_/ |
半月ほど暇だった仕事もどうやら明日から動き出す。その前に静岡の彼女さんのところへ行って今日帰ってきたついでに中古CDを買ってきた。
1枚だけ欠けていたビートルズのアルバム「Help!」。
夏目漱石にはじまりトルストイだとかニーチェとか太宰治とか、とにかくその旋律の向こう側にいる高校時代の私はよく本を読んでいた。そして嶋さんのことをよく考えていた。流行に左右されるを是とせず、今でいうJ−POPなぞ全く縁がなかったが、こうやって学生時代を過ごした音楽を現在でも聴くことができるのはとても幸福なことだ。
これだけ歳を重ねると、世の中に真新しいことなどそうそう無いと思っていたが、特に30を過ぎてからは知らないことや新しい経験の連続だ。高校時代の私には30過ぎの人生は無きに等しいものだったが、過去に後悔することは多々あるが、悪くはない人生だよと曲の向こうで歌う自分に伝えたい。さぞかしよく聴いたアルバムなのだろう、今でも歌詞カードなしで全部歌える。そういうこともまた新しい発見の一つであるし、あの頃よく考えていた自分に感謝している。
結局のところ人間の求める幸福は思春期には確定しているのだと思う。人それぞれ求めるものは違うが、それは個々の本質の違いだから自分でその形を探すしかない。
私は具体的な金銭欲とか物欲よりも内面が満たされたい、気持ちを潤してくれる人間が欲しかった。つまりそれは誰もが経験する恋愛の範疇内でくくられるのだが、冷静に考えれば人間関係はそれだけではない。私の不幸は自身の中に友人たちの存在を軽くみる自分がいたことだ。私は自分が抱える不安を彼らに吐露することはできなかったが、全てではない。結局それはお互い様だ。私が彼らのことを考えた分だけ彼らも私のことを考えてくれただろう。友人とは、つまりそういうことである。まあ近頃の私は自分のことで手一杯で連絡がおろそかになっていると自覚している(汗)。
私はそれほどオタクではないが、「電車男」の上をいく彼女イナイ歴の持ち主だった(笑)。人を好きになるのはとても苦しいことだし辛いことの連続だ。それでもまた好きになるのは、その人と一緒なら自分は幸福なんじゃないかと思うからだ。純愛ブームだとかでもてはやされているが、みんなよく考えてみろよ。自分が持っている幸福はなんなのか。それを手に入れるのに躊躇や妥協などする間があるのか? 分からない時は友人がいることを思い出せばいい。彼らに見合う自分かどうか、納得される判断かどうか、考えてみればいい。
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